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29 人中、28人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
珠玉の建築絵本,
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レビュー対象商品: 小さな森の家―軽井沢山荘物語 (単行本)
何度開いても、見飽きることのない珠玉の建築絵本。建物に向かってゆるやかにカーブするアプローチの写真を見ただけで、湧き上がってくるわくわく感を抑えることができません。懐かしさのような、探していたものにようやく巡り合えたような、不思議と嬉しい感情が湧き上がってくるのです。二階が大きく張り出して屋根のようになっているその下のテラスには、ちっちゃな椅子が置いてあって、テラス用の暖炉もそこにはあります。そして、一階の扉を開いて階段を登ると、こじんまりとしたリビング。そこから見える風景といったら・・・
28 人中、27人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
建築家自らが名作を解説した「幸せな気分になる本」です,
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レビュー対象商品: 小さな森の家―軽井沢山荘物語 (単行本)
建築家吉村順三が愛した軽井沢に建築した名作「軽井沢山荘」を、自ら解説した本です。著者がこの建築に求めたものが「自然とともにあることが感じられる質素で気持ちの良い場であること」であっただけに、あの有名なキノコ型の外観も、奇抜なデザイン性を求めた結果でなく「自然とともにある」という目的から来る必然性があったことがわかります。また「気持ちの良い」ものとするために「階段の踏み台を6mm下がるように作って不安感をなくす」といった細かい工夫までが解説されているのですが、詳細な図面がついていますので、私のような建築素人にもわかりやすくなっています。また、軽井沢という町と共にあることを求めた別荘だけに、春夏秋冬の別荘と自然の姿や、別荘周辺の名所が美しい写真で掲載されていますので、簡単な軽井沢ガイドとして楽しむこともできます。 ページを繰るたびに、この軽井沢山荘を基点に、気持ちの良い生活が営まれたのだろうなあと感じられ、こちらまでが幸せな気分に浸れる素敵な本です。
7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
建物の魅力を存分に伝えてくれる、気持ちいい本です,
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レビュー対象商品: 小さな森の家―軽井沢山荘物語 (単行本)
建築家の吉村順三氏('08-'97)は物静かなお人柄だったそうで、建築科の学生たちをこの別荘に招待しても、専門的にあれこれ解説するのではなく、ただ「どうだ、気持ちいいだろう」というようなことだけしか言わなかった、とテレビか何かで観た記憶があります。そういった意味でも、代表作の一つに数えられるこの「軽井沢の山荘('62)」について、建築家自身が一冊の本の中で存分に語るというのは大変興味深いことです。本書は氏への取材を通じて構成されているようですが、本書の中でもやはり言葉数は決して多くなく、楽しい時はあっと言う間に過ぎ去るがごとく、すぐに読み終えてしまいます。しかしながら、それで不十分な物足りなさを感じるということは全くなく、建築家の言葉はまるで一編の詩のように豊かで、伝えるべきことを雄弁に物語っていると感じさせるのですから、さすがです。しかも、写真や図面がふんだんに掲載されて、内容が分かり易く、貴重な資料集となっているばかりか、どれも大変に美しいページなのです。 氏の建築の魅力を表すキーワードに「プロポーション」「バランス」「スケール感」ということがあるようですが、建築のみならずスケッチや文章に対しても、淡白なほど気負いやこれ見よがしなところがない自然体で、さりげなく的確にまとめてしまうのは天性のセンスというものなのでしょう。 この別荘にしても、地形や環境を考慮しているうちに、自然に導き出された設計のように語っていますが、その合理性は素晴らしい独創性から産み出されたと思えます。建物の基礎(セメント部分)を上方に延長することで1階の設備室とし、居室(木造)を湿気の溜まり易い低層から遠ざけつつ、建築費を抑えるという構法。同時にその居室は、樹々の枝の広がりに向けて見事な視界を開き、このように大胆で複雑なことも、まるで樹の上の鳥になったような気分ですっかり見逃してしまいそうになるのです。
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