日本の洋裁本や刺繍本というのは、技術は確かなのだが
ある一定レベルのセンスを超えてないものが多いような気がする。
これでもか〜と足すことで、コテコテになりすぎているものか、
あるいは、逆にシンプルやナチュラルという大いなる勘違いで
何もしないリネンの素材感が素敵なのよ〜的なものを作っただけで
センス抜群だと思い込んでいたり、そう思わされていたり。
だがこの人の本は、クロスステッチ刺繍をする作家の中でも
引き算ができるセンスのある人だと感じた。
この人は、今までみたことのないような配色でステッチしていたり
モチーフも独自のものを感じさせ、レイアウトも上手い。
針山・刺繍テープ・バッグ・ポーチ・椅子カバー・ルームシューズなど
さまざまなものに、小粋なクロスステッチがされているが
それらの図面も載っているのがうれしい。
また初心者にも分かりやすいように写真つきで説明もされてある。
この本は、古今東西の古くてよいものを制作の参考にされているだけあり
センス抜群のクロスステッチ本となっている。
今後の活躍にも多いに期待したい。