人事部門の責任者の立場にあり「人材」や「採用」に関する書籍を
手に取る機会が多いのですが、なかなか企業経営の根幹にまで
言い及んだものに出会えませんでした。
しかし、本著は、「人」の観点から企業経営をどのように
見直すべきなのかを、その入口である「採用」を切り口として説いており、
いわゆる「採用ノウハウ本」とは一線を画し、経営改革の領域にまで
踏み込んでいます。
マスコミへの露出が目立ってきている「物語コーポレーション」や
「本多プラス」といった成長企業の人事戦略を具体的かつ詳細に披露しつつ、
人が集まり成長する企業を目指すための「採用改革」のあり方を示している点は、
非常にインパクトがありました。
さらに多くの頁を割いて、採用される側である現代の若者像やキャリア教育等に
ついて論じており、全体を通じて読み応えのある内容です。
やはり企業経営者や人事担当者におすすめの内容ですが、企業人全般にも読んで
損のない良著であると思います。
また、就職活動を控えた学生にも薦めたい一冊です。