著者は、自分が弱く傷を持った存在であることに
気づく、強がりを手放しあるがままを受け入れることの大切さを説きます。
自分のもっている傷を受け入れる
ことができて初めていろいろなことが見えてくる
ことがあるようです。
(自分がある意味、病んでいると認めるには、
それなりのきっかけが必要だとは思いますが)
「自分は別に強くなろうとする必要はないし、傷つくまいと必死に自分の回りに壁を築く必要もない。
むしろ、弱くて、もろい面を持った自分、あるがまま
の自分でよいのだ。なぜなら……」(本書からの引用)
また、ユングが、あるクリスチャン女性に、自分の外部ではなく、
自分の中の弱さや破れ、そのすべてにイエスがおられる
ということに気づくように勧めたというエピソードが
詳しく語られています。
自分の中のまだ見知らぬ人(傷や破れを持った病人)との出会いが
信仰の深まりに通じることもあるようです。
ヘンリ・ナーウェンや工藤信夫さんの
著書に親和感をお持ちの方々にはおすすめです。