この本はIRFS関連書籍の中でも、その本質に迫ろうとアプローチされたものある。
「ですます」調の文体及びP.28の「たいしゃく」のルビから、初学者むけの印象を受けたが、読むうちにIFRSをめぐるドキュメンタリーに引き込まれる。
P.85のNobesの会計実務の分類、列強がどう駆け引きをしているのか、日本人が日頃意識しないように、EUとアメリカの物語はダイナミックで面白い。
IFRS思想を往年のASOBATにさかのぼって議論できるのも、著者が専門の研究者であるためだろう。
IFRSについて、単に紹介の紹介になってしまっている本を読んで、実際の具体的な会計処理の本に入ってしまう方にぜひ読んでいただきたい。
「新たな財務報告のモデルは、EXCELのような表計算ソフトで扱いやすいような印象を受けませんか?」そんな感じがする。財務報告の「情報」に関する革命であると思った。