難易度 : 3手詰問題としてはかなり素直で簡単なものが多い。1手詰卒業した人で3手詰に慣れていない人のためのステップアップにちょうどよいかと。ただし、実戦編は普通の詰め将棋よりも時間がかかるかもしれない。
良いところ : 後半の実戦形式の全体図での問題はタメになります。この形式は持ち駒も全部使うとは限らない、かつ玉側の持ち駒も限定されている状況での問題ですので、本当に実戦と同様な読みが必要とされます(それでも、「絶対に3手で詰みます」と分かっているので実戦よりも難易度は下がるけど普通の詰め将棋よりもはるかに実戦的です)。あと、3手詰の問題をこれだけたくさん掲載している問題集もあまり世の中にありません(3手詰ハンドブックは絶版で中古の値段も高騰していますし)。その意味でも貴重な書です。
悪いところ : 中段玉や入玉形、玉頭玉などの不自然な形の問題がおおい。読みを単調にしないためにも、また、周りの駒に意味を持たせるためにもどうしても不自然な形になったしまったのでしょうが、まず現実的に出てきそうに無い形の問題もチラホラ。
結論 : 詰将棋で実戦の終盤力を身につけようとした場合、「パターンで覚えてしまう」か「読む力を鍛える」か、どちらか(あるいは両方)になるとおもいますが、この本では前者はあまり期待できません。基礎編で、基礎の基礎である形をある程度おぼえてしまい、実戦編で全体図から詰みにもっていく読み方に慣れるようにする、というのがこの本の使い方だと思います。
この本が吸収できたらやさしい5手詰の本にトライするか、将棋タウンなどのWebサイトでの詰め将棋をさらにたくさん解いていくことで短手数の読みは出来るようになるかと思います。