今は絶版となってしまった好著、『塚田詰将棋代表作』(1999年刊)から、15手詰めまでの183題を収録したもの。
元の本には、17手詰めから49手詰めまでの17題の計200題とさらに番外として87手と107手詰めも収録されていたが、それらは一般の将棋ファンには難しすぎて必要ないと思う。
それでも、5手詰めから9手詰めが84題で、残りの99題が11手詰めから15手詰めなので、詰将棋集としては、長めで難しいものが多いと思う。(私は、街の道場で一応三段で指しているが、9手詰め以上は考える気にならない。)
元の本では、最初に1ページ2題ずつ問題がすべて収録された後に、解答がまとめて掲載されていて、答えの確認がしづらかったが、今回のこの本では、問題の次のページに答えが収録される、普通の詰将棋の本の形態になったのもよいと思う。
塚田正夫は、実力制第2代名人であるが、詰将棋作家としても非常に有名で、その名を冠した「塚田賞」という優れた詰将棋に与えられる賞があるほど。
収録された詰将棋は、いわゆる実戦型が多く、塚田の数多くの詰将棋から傑作を精選して収録したもの。素晴らしい妙手や意表を突く俗手、すっきりした解後感を味わえる詰将棋の数々を解きながら、実戦での終盤力も養える、素晴らしい詰将棋集である。
値段も安く、コストパフォーマンスは高い。お勧めの詰将棋集である。