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将棋の子 (講談社文庫)
 
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将棋の子 (講談社文庫) [文庫]

大崎 善生 , 森 信雄
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (62件のカスタマーレビュー)
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第23回(2001年) 講談社ノンフィクション賞受賞

出版社/著者からの内容紹介

青春のすべてを一手一局に!
天才たちの夢と挫折の物語

奨励会……。そこは将棋の天才少年たちがプロ棋士を目指して、しのぎを削る”トラの穴”だ。しかし大多数はわずか一手の差で、青春のすべてをかけた夢が叶わず退会していく。途方もない挫折の先に待ちかまえている厳しく非情な生活を、優しく温かく見守る感動の1冊。
第23回講談社ノンフィクション賞受賞作

登録情報

  • 文庫: 360ページ
  • 出版社: 講談社 (2003/5/15)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4062737388
  • ISBN-13: 978-4062737388
  • 発売日: 2003/5/15
  • 商品の寸法: 14.6 x 10.6 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (62件のカスタマーレビュー)
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27 人中、27人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By tkr1
形式:文庫
雑誌「将棋世界」の元編集長であった大崎善生氏の著書.本作で講談社ノンフィクション賞を受賞.

内容は主に奨励会に所属していた数々の会員、それも夢半ばで破れて奨励会を退会していった会員達のその後の人生について書かれています.その中でも、著者と同じ北海道出身のある奨励会員のその後を中心に作品はまとめられています.

とにかく心が動かされる作品です.この感情を何と表現すればよいのかわかりません.ひとつ言えることは涙が止まらなくなるということ.著者と同様に泣き、怒り、心配して、喜び、読み終えた後には他の本では味わえないような多くの感情が渦巻いています.

夢を語るのは簡単ですが、それをかなえるためには途方もない努力と才能、運が必要になります.才能だけがあっても、そしてそれに努力を加えたとしても、時には残りが欠けてしまって残念な結果になることもあります.そうなった時に人はどのような思いを抱いて後の人生を過ごしていくのでしょうか.一握りの才能と成功を同時に手にした天才達の影に隠れて夢を捨てる、または変更せざるをえなくなった天才達が多数描かれています.将棋のことを知らない方でもお薦めします.ぜひ一度手にとってみてください.

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36 人中、35人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ワクロー3 トップ1000レビュアー VINE™ メンバー
形式:単行本
 通勤バスの中で読んでいて涙が止まらなくなって困った。

 子供の頃。歌手になりたかったり、作家になりたかったり、会社員なら社長になりたかったりする。しかし、多くの人は人生のどこかで、才能や努力の限界点を悟り、それ以上の努力をしても、目標に届かないことを自覚するときがくる。子供時代の夢をかなえる人なんて、ほとんどいない。

 問題は、どこで見切りをつけるかだ。プロの将棋指しを目指すということは、目標がとても限定されているだけに、達成できなかったときの無惨な状態は、とんでもない挫折なのであろう。自分自身の存在意義を全部否定されることになるからだ。これは、普通の社会人と比較にならないほどの挫折かもしれない。

 筆者は、天才だけをぎっしりと集めたプロ将棋の養成機関の世界で、彼が、無惨に淘汰されてゆく過程とその後を、30年の歳月を経て追跡した。このルポを書きたいがために、将棋雑誌編集長を辞して、無職となって、ずっと気になっていた同郷の将棋の天才少年の人生を、追うのだ。

 いわば、書き手もこのルポに命を賭けているので、この本がつまらないはずがない。ぎりぎりのところで攻め続けてゆく、とてつもない緊張感は、まるで将棋の勝負そのものだ。

 筆者が追跡した天才少年は、プロの養成機関である『奨励会』に入会するが、プロにはなれなかった。彼の将棋に人生の全部を注いでくれた母に、そのことを告げる日がやってきた。癌で死期が迫る母親に、それを告げる彼。

 この告白の場面で、俺はバスの中で泣いた。

 小説なら、その場面で終わりだろうが、現実は、その後も続く。それからの彼がどう生きているのか。

 『奨励会』をやめてからの破滅的なその後の彼の人生。彼のことを、俺は笑えるだろうか。プロ棋士になれなかった彼を、天才たちの中では、輝くことができなかった彼の人生を、無惨なり!と断言できるだろうか。

 そんなことは決してできない。

 この筆者には、夭折した超天才棋士・村山聖八段を描いたルポ『聖(さとし)の青春 (講談社文庫)』もある。こちらの方も、病魔に没した一流棋士を描いた優れた作品なのだが、個人的な情念を込めた『将棋の子』は、読後に異様な高揚感をもたらす神憑かりなできばえのノンフィクションなのである。
このレビューは参考になりましたか?
20 人中、20人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
紙一重の人生 2001/9/30
形式:単行本
将棋も人生も紙一重。
人生で最も大事な若い時代の全てを賭けて若者は将棋に挑む。結果は誰にもわからない。羽生のような特別な存在は別にして、通常の天才たちがプロの棋士に選ばれるかどうかの判定は実力以外のもっと別のものが関与する。
著者はこの本を書くために将棋世界の編集長をやめた。

本人の一生懸命の努力にもかかわらず、選ばれなかったものへの応援歌を書くために。

試練の時に対面している人にとって是非読んでいただきたい本である。

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文学として昇華する力が弱い
私は大崎善生の本は将棋関連の『聖の青春』『編集者T君の謎』そして本書しか読んだことがない。他のものは古書店などでもよく見かけるが全く読む気がしない。大崎の文体を読... 続きを読む
投稿日: 15日前 投稿者: ツンドラ太郎
挫折とその後
私自身将棋が好きだったじちにあり、非常に興味深く読ませてもらった。
日本中からその地区では敵なしの少年たちを集め、戦いを繰り広げる奨励会。... 続きを読む
投稿日: 28日前 投稿者: 理系の文系
前作よりやや劣る
「聖の青春」から続けて読みましたが、これも良い作品ですが、言ってしまえば中高年のサラリーマンがリストラされて路頭に迷い、薄給の未経験の仕事でも家族の為に働くレベル... 続きを読む
投稿日: 1か月前 投稿者: tastetrustsound
久し振りに震えた
これは、プロ棋士を目指して志半ばで挫折した奨励会退会者たちのその後の物語である。一途であった分反動もきつい。... 続きを読む
投稿日: 2か月前 投稿者: 海
圧巻というほかない
将棋雑誌の編集者であった著者によるノンフィクション。
今まで読んできた中で、
もっとも心に刻まれている一冊。... 続きを読む
投稿日: 3か月前 投稿者: 禁鳥
プロローグで泣きそうになった
将棋界は一般的に地味なイメージを持つ世界で
夢の挫折という重いテーマを扱っていますが... 続きを読む
投稿日: 7か月前 投稿者: 千葉フロイド
名著
もしドラなんかで自己啓発してる暇があるならこの本を読め!

と、もしドラのレビューに書きたくなった。
投稿日: 9か月前 投稿者: おかず
取り上げられにくい挫折者をテーマに据えた好著
世に出ている多くに著書は成功者のもの。... 続きを読む
投稿日: 9か月前 投稿者: nguoi_to_mo
映画「ショーシャンクの空に」のような
大崎さんの小説は、「パイロットフィッシュ」「アジアンタムブルー」という恋愛小説を読んでいましたが、この小説は将棋という特殊な世界の話。ノンフィクションゆえの迫力が... 続きを読む
投稿日: 10か月前 投稿者: minamikaze
ドラマチックな現実に心打たれます
いい本です。将棋に興味がなくても、ひとつの物語として心打たれます。... 続きを読む
投稿日: 14か月前 投稿者: mr.man
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