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専守防衛──日本を支配する幻想 (祥伝社新書 195)
 
 

専守防衛──日本を支配する幻想 (祥伝社新書 195) [新書]

清谷 信一
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 798 通常配送無料 詳細
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専守防衛──日本を支配する幻想 (祥伝社新書 195) + 防衛破綻―「ガラパゴス化」する自衛隊装備 (中公新書ラクレ)
合計価格: ¥ 1,596

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商品の説明

内容紹介

今ある装備と法律のままでは、
尖閣諸島を奪われる!

これが、「専守防衛」の実態。「竹島」の轍(てつ)を踏むな!


本書の「はじめに」より抜粋

「百戦百勝は善の善なるものに非(あら)ざるなり。戦わずして人の兵を屈するは、
善の善なるものなり」──兵法書「孫子」の言葉である。
実際に戦争になれば、勝っても死傷者は出るし、国土も荒れる。戦費も必要だ。
また相手国との間には怨恨(えんこん)も生まれる。何もいいことはない。
戦争を戦い、百戦百勝するよりも戦わずにこちらの意図を達成する方がいい、というわけだ。
これは現代においても変わらない真理である。

戦後、日本は長らく戦争に巻き込まれることはなかった。真に喜ばしいことだが、
それは日本人の努力によるものというよりも、偶然や幸運に恵まれた結果である。

我が国が国防の方針としている「専守防衛」は抑止力が効きにくく、戦争を誘発しやすい。
このため、先の孫子の言葉を実現しにくい戦略だ。
専守防衛では、相手の攻撃を受けてから、はじめて軍事力を行使する。
また、その際の反撃においても必要最低限の範囲にとどめる。
相手国の根拠地への攻撃は行なわず、自国領土またはその周辺でのみ作戦行動をとる。
つまり、かつての沖縄戦のような本土決戦を前提としている。

当然、自衛隊がとれる軍事的なオプションは極度に制限される。
このため、軍事的に有効な手段をとることが封じられ、手足をしばって戦うようなものである。
負担と犠牲を強いられるのは自衛隊だけではない。
国民も敵の攻撃によるより多くの副次被害を覚悟し、より多くの血を流し、家や職場が燃え、
財産を失う危険性を覚悟する必要がある。
また、同盟国たる米軍の軍事行動も自衛隊同様に制限される。
つまり、米国の将兵に本来は必要のない犠牲と出血を強要することになる。
米国政府や納税者がそのような我が国の「趣味」に付き合ってまで
助太刀(すけだち)してくれるという保証はどこにもない。
専守防衛という大義を守るためには日米同盟解消も選択肢となるだろう。

本来の意味での「専守防衛」においては、著しく不利な戦略をとりつつ、国防を全うするために、
必然的に「重武装」だ。
充分な防衛力を維持するためには、現在の数倍の防衛予算と、自衛隊の規模が必要である。
また、全国津々浦々に防空壕やシェルター、敵の侵攻を阻むための陣地などを構築する
必要がある。
これも国民生活の大きな負担となることは間違いない。

はたして、そこまで真剣に考えた上で、我々日本人は「専守防衛」を選択しているのだろうか。



目次
くわしくは、下にある「目次を見る」をクリックして、ご覧ください。

第一章 専守防衛と「平和憲法」
第二章 シビリアン・コントロールのない国
第三章 日本の防衛は隙だらけ
第四章 冷戦は終わっていない!
第五章 日米同盟は信用できるか
第六章 水際の防衛

著者について

清谷信一 きよたに・しんいち

1962年生まれ、東海大学工学部卒。ジャーナリスト、作家。2003~08年まで英国の軍事専門誌『ジェーンズ・ディフェンス・ウィークリー』日本特派員を務める。香港を拠点とするカナダの民間軍事研究機関Kanwa Information Center上級アドバイザー、日本ペンクラブ会員。欧州、中東、南アフリカなど豊富な海外取材とネットワークをベースにした防衛産業の分析には定評がある。
著書に、『防衛破綻──「ガラパゴス化」する自衛隊装備』(中公新書ラクレ)、『自衛隊、そして日本の非常識』(河出書房新社)、『弱者のための喧嘩術』(幻冬舎アウトロー文庫)、『こんな自衛隊に誰がした!―戦えない「軍隊」を徹底解剖』(廣済堂)、『不思議の国の自衛隊―─誰がための自衛隊なのか!?』KKベストセラーズ)、『ル・オタク―フランスおたく物語』(講談社文庫)、『軍事を知らずして平和を語るな 』(石破 茂氏との共著 KKベストセラーズ)、『アメリカの落日──「戦争と正義』の正体』(日下公人氏との共著 廣済堂)などがある。
公式ブログ:清谷防衛経済研究所 http://kiyotani.at.webry.info/

登録情報

  • 新書: 217ページ
  • 出版社: 祥伝社 (2010/2/27)
  • ISBN-10: 4396111959
  • ISBN-13: 978-4396111953
  • 発売日: 2010/2/27
  • 商品の寸法: 17.4 x 11 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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最も参考になったカスタマーレビュー
14 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By mfhty トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:新書
 「専守防衛」については、他のレビュアーさんも書かれているように、「太平洋戦争での沖縄戦のような悲惨な戦いになる」、「戦術的にもとても不利な戦法」という著者の主張に納得できる。
 日本には、専守防衛や非武装中立論や非核三原則など、日米安保条約のもとで長年たまたま平和だったからこそ言えることを思考停止のまま主張する人がいる。私は、好戦論者ではなく、核武装論者でもないが、国民のあまりの軍事知識のなさと戦争・平和に対する思考停止には危機感を覚える。
 本書は考えるきっかけを与えてくれる本であり、貴重な本といえる。

 ただ、私は、本書に関して、「どこまで事実関係をきちんと調べた上で書いているのか?」、「いろんなことが好き勝手に書いてあるなあ」、「一読しただけでも少なくとも数箇所に誤字があり、きちんと書かれ校正作業された本なのか」と思った。
 どちらかというと、「事実の冷徹な分析に基づく本」ではなく、「著者のご意見拝聴の本」といえ、いやな印象を持つ読者もいるかもしれません。
このレビューは参考になりましたか?
14 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 源氏 トップ1000レビュアー
形式:新書
日本人が戦後、金科玉条のように語ってきた「専守防衛」とは何か?
専守防衛においては、敵の先制攻撃を受けるまで反撃できず、また敵本国の拠点やミサイル発射基地に対する攻撃はできない。必然的に日本国土が主戦場になることを意味する。沖縄戦が思い浮かぶ。

ソ連は崩壊し、北方の軍事的脅威は大きく後退したが、中国や韓国との間の領海・領土問題、北朝鮮との間の諸問題は今尚解決の目途はない。現実的に、本土に軍事侵攻される危険はまだほとんどないが、島嶼が制圧を受けるリスクは現存する。現に竹島は韓国に奪われ、台湾や東シナ海を狙う中国による威嚇行為は終わらない。

そうした時に、いや、そうなるのを予防する意味で、本来必要なはずの、島を取り戻すための装備が、日本の自衛隊にはない。もちろん敵の拠点を制圧するための装備もない。他方でほとんど活躍の場のない戦車が配備されていたりもする。指揮系統も有事に備えたものになっていない。駐在さんでは離党を守れるはずがない。

国防問題をタブー視せず、現実を直視して、真剣に議論すべきだ。国民の命と財産を守れないようでは、真の平和国家とは言えない。
(ただし作者は軍拡せよとか、核保有せよなどとは一言も言っていない)
このレビューは参考になりましたか?
8 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
「当事者同士の話し合いですべてが解決するならば、この世には警察も裁判所も必要ない。
だいたい話してわかるならば…核廃絶のための団体がなぜ旧社会党系の「原水禁」と共産党系の「原水協」に分裂したのだろうか」

主観を排して上の文章を読解できない者に、本書は用をなさない。旧社会党や共産党の議員には、無理だろう。中学生の国語からやり直せ。〈専守防衛〉自体の問題は、本書では以下の指摘に尽きる。法律論は『お笑い日本の防衛戦略―テロ対策機密情報』に軍配が上がる。

(必要最小限の専守防衛では)軍事的なオプションをはじめから制限している上に、抑止力に足る十分な軍事力を持っていなければ、敵は勝てると思って戦争を仕掛けてくるに違いないから、実は戦争を誘発する可能性が高い。…基本的に本土防衛戦だから、民間人の被害が極めて大きくなる。

このような議論を始めると「敵とは、中国のことですか?」と色をなすTVコメンテーターもいるが、筆者は、
「周辺諸国が潜在的脅威であり、仮想敵国に決まっている。
中国は24発の核弾頭を搭載した弾道ミサイルを我が国に照準を合わせている」
と言い切る。ただ、〈専守防衛〉に必要な軍事力に対し、現状でどれ位不足なのか、といった議論はない。
■海外での兵器の見本市派遣は少人数の、ご褒美扱い(情報貧国)
■陸自と米陸軍、海自と米空軍の共同作戦は困難(設備の不備)
といった〈専守防衛〉に起因する日本の防衛上の問題点を明らかにしている。その上で、
☆対インドODAで、中国の日本に向けられた軍事力を間接的に削減する
☆島嶼領土を守る水陸両用部隊(海兵隊)を、陸自の人件費を削減することで創設する
などの提案をしている。核武装についても「基本的に反対」と断った上で、いくつかのシナリオを元に冷静に検証している。

田岡俊次氏(元朝日新聞、近著に『北朝鮮・中国はどれだけ恐いか』(朝日新書 36)には、ぜひ本書に反論を試みてもらいたい。勿論、再反論で論破されることを期待している。
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