表紙は女禍。中表紙は、蓬莱島に赴いた崑崙の仙道達。燃燈道人、ナタク、ヨウゼン(半妖体)など。
女禍や妲己のいる最終決戦の地・蓬莱島へと向かった太公望達。17巻は前巻に続き、その中にある、妲己主催の闘技場でのバトルから始まります。最初は母親以外に無情に見えたナタクが、天祥の為に負けまいと踏ん張る姿に感動したのも束の間、コキビと(大分卑怯な手で)対戦した太公望が大変な事に!!
そして明かされる、太公望の正体。あの人物との関係。封神計画の全容、その首謀者は本当は誰だったのか、などなど。封神計画の意味自体、何度も作品中で覆され、深みを増していったので、まだここで裏があるとはびっくり。元始天尊達がとった「歴史の道標」を潰す計画は、潔癖ではないけれど、上手いなあと。
ある意味ジャンプ王道の「正義のぶつかり合い」ではない、知略(≒ずる賢さ)の駆使も見所のこの物語にあって、更に活きる設定だなあと。仲間や人間思いの太公望が、自分や、計画の深遠を知って、どうしようもなく悩むのも分かるし、私自身普賢真人とか黄天化とかも大好きなので、割り切れない想いはありますが、この物語の深い世界観を、このシリーズに触れた人には、ゼヒこの巻も読んで、味わって欲しいなあと思います。
一瞬見せるヨウゼンの冷酷さや燃燈道人の「気合い」の強さ、そして太公望の変化も見物の、怒涛の最終決戦始まりの巻。