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16 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
差別と表現の問題,
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レビュー対象商品: 封印作品の謎 (単行本)
差別と表現の問題を考えさせられる優れたルポルタージュです主な主題は−被爆者差別、精神障害者差別、身体障害者差別、 ロボトミー、猥褻性。 各章に一貫して言えることは 【表現者側は、差別をしているつもりはなく、むしろその反対であ るにもかかわらず、受容者側の一部にとっては、差別そのものと みなされてしまう】 という皮肉な逆説です このことは極論すれば、たとえば− 『部落差別はあってはならない』という言説に対し、"部落"という 言葉をあることそれ自体がすでに差別である、というに等しい 弱者やマイノリティを題材として扱う際にこの問題を回避するため には、結局のところ、鋭敏なセンスと正確な知識をもって「表現そ のものを洗練させる」ほかにないのかもしれない (本書で語られた 封印作品は、芸術的にはいずれもいわゆるB級作品である) 第5章は要らない。私的な思い入れであること(作者自身が白状し ている)と、おそらく主題あるいは題材に広がりを与えたかったこと が、この章の存在理由なのだろうが、いかにも無理に接ぎ枝した 感が否めない。この章だけ明らかに異質なのだ。そのぶん☆を1つ 抜いた。惜しい それにしても、作者は取材していくなかで身の危険を感じなかった のだろうか (第二章「狂鬼人間」の顛末は犯罪を暗示しており不穏 きわまりない)
14 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
思い入れ次第,
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レビュー対象商品: 封印作品の謎 (単行本)
封印された作品(もしくは作品の一部)が、どういう理由で、そしてどういった過程で封印されていったのか、という謎にせまるレポート。取り上げられた作品は古いものが多い。封印理由や過程についてただ取り上げるだけでなく、その根底にある社会背景についても考察されており、なかなか興味深かった。 取り上げられた作品に思い入れがあるかどうかで評価は変わってきそう。60〜70年代の作品が主なので、その辺に思い入れのある年代のかたにお薦め。
27 人中、24人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
ちょっと惜しい!続刊に期待,
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レビュー対象商品: 封印作品の謎 (単行本)
ネットや同人誌では流通していても、熱心なファン以外の目には触れることの少ない「ウルトラセブン」12話についての情報を、多くの人の目に触れる形でまとめ、しかも充分な裏付け取材を行っている。また、「ノストラダムスの大予言」問題では、特撮ファンの間でも疑問であった謎の企業「グリフォン」の正体にかなりのレベルまで迫っている。 特撮ファン的には素晴らしい力作である。 ただ、残念なのは、「封印」「欠番」というのが映像業界全体の問題であるにもかかわらず、この本で扱われた作品5本中3本までが特撮系作品というセレクトであったことや、巻末の封印作品リストが不十分であったため、特撮業界や特定の制作会社を特にまな板に載せるような形になってしまったことである。 取材を受けた制作会社の対応にも疑問はあるが、「クレームのついた作品、つきそうな作品を安易に封印」というのは時代劇、刑事ドラマ、TVアニメなど多くのジャンルに多発している現象であり、件数だけで言えばより多くの封印作品を抱える制作会社は他にもあるにもかかわらず、今回の本では個々の作品、個々の制作者を別々に扱ったため「封印作品を生む土壌」そのものへの切り込みが不十分に終わってしまっているのが惜しい。 この本の成果をバネにして、より幅広いジャンルの「封印」を扱い映像業界の病根に切り込むような続刊を期待したい。
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