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46 人中、38人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
もう一つの裏アニメ史,
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レビュー対象商品: 封印作品の憂鬱 (単行本(ソフトカバー))
日本テレビ版・ドラえもん、ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団、そして涼宮ハルヒのコミカライズ。こう申し上げては身もフタもありませんが、 政治的・権利的な諸事情がたとえ存在していなかったとしても、その完成度の あまりのズッコケぶり(苦笑)から市場から自然淘汰されていたであろう作品 だったように思えます。それがリアルタイムで実際にそれら三作品を「体験」 した小生の偽らざる気持ちであります。 「日本テレビ版ドラえもん」に関して申せば、F先生御自身も別段、存在を ひた隠しにされていたわけではありません。実際、生前に『二人で少年漫画 ばかり描いてきた』や『藤子まんが百科』等の著述作品で旧作ドラに関する 苦々しい思い出を何度も吐露されておるわけですし、再公開に関して氏の 認可が非常に困難であることなど、おのすと推測が可能でした。 同じ封印アニメであっても爆発的ヒットを飛ばした「キャンディキャンディ」 や「Q太郎」の不自然な封印状況と同じように語るのは非常に場違いなものだと いう気持ちを強く抱いてしまいます。 封印理由の是非を問うものではなく、本書はむしろ正史のアニメ史では決して 語られることにないであろう、もう一つのいわば「裏アニメ史」の生々しい ドキュメンタリー、と銘打つべき作品なのです。 「旧ドラ」がどのようにして生まれてきたのか、「日本テレビ動画」なるアニメ 会社は何なのか?、その会社が新潟に存在していた理由、超大物政治家の影、 そしてキーパーソンとなるべき一人物のアニメ業界における暗躍(?)ぶりと その末路・・・。 「涼宮ハルヒ」に関しても同様。あれだけのヒット作品で あっても裏舞台でも実に生々しい人間たちのダークな暗闘が存在し続けている ことに驚愕の連続。 白熱のルポ、そしてその凄まじい緊張感に圧倒させられます。 円谷プロ三代目同族社長の暗部と併せて、この本は「封印作品ドキュメント」 としではなく、むしろ大ヒット作品の裏側にひそむ製作側の人間たちの欲望と エゴの裏歴史ノンフイクション、と位置づけるべきでしょう。
14 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
大ヒット作の裏側に潜む製作側の人間たちの欲望とエゴの暗黒史,
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レビュー対象商品: 封印作品の憂鬱 (単行本(ソフトカバー))
・ 「藤本先生が、過去の『ドラえもん』のアニメを非常に嫌がられていたんです。過去にアニメ化を許諾されたことを、非常に後悔されていた様子でした。」――第一章日本テレビ版『ドラえもん』・ 「円谷プロから『いろいろもめているのでハヌマーン(怪獣軍団)の記事は載せないでほしい』という、はっきりとした要請があったんです。『ハヌマーンの記事をやめないと、他のウルトラ関係の記事も採録許諾できない』と……」――第二章『ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団』 ・ 「実際のところ、『みずの版』の連載時は、『ハルヒ』のメディアミックスが本格化していなかった頃です。みずのさんのコミカライズも、いわゆる“捨て企画”だったんです。」――第三章みずのまこと版『涼宮ハルヒの憂鬱』 封印ルポの雄・安藤健二氏が今回も綿密なる徹底した取材力で送る『封印作品の謎』『封印作品の闇』に続く待望の第三弾である。ただ今回取り上げられた封印作品は前二作と比べると作品自体の評価としても低いものであり、先のレビューにも述べられているとおり本作は、封印理由よりもアニメの暗黒史を覗かせる内容となっている。 個人的には日テレ版『ドラえもん』が興味深く、私も知識としては知っていたが見たことはない幻の作品となっており、しかもこの日テレ版『ドラえもん』製作の裏側で暗躍する謎のキーパーソンの存在や当時首相であった田中角栄との関係まで浮き彫りとなるまさかの展開に驚愕した。 他にも『ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団』の挿話では、映画の封印の背景にあるウルトラマン訴訟問題、さらには、訴訟相手であるソンポートと円谷皐社長(当時)が交わしたとされる“76年契約書”なる文書の存在など読み応えがあり、『涼宮ハルヒの憂鬱』の挿話でも封印の背景にある出版社事情の思惑などまさに本書は今回取り上げられた作品の闇の部分を垣間見る内容であり、大いに堪能した。
7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
今後の作品にも期待します。,
By TOSHI (香川県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 封印作品の憂鬱 (単行本(ソフトカバー))
「謎」、「闇」に続く、安藤氏の労作。「旧ドラえもん」の背後に、田中角栄氏などという、とてつもない超大物の影がちらつく展開には驚かされました。タブーを恐れない安藤氏の面目躍如といったところですね。 「ウルトラ6兄弟」は、20年以上前にテレビで見た記憶があったけど、背後にある、利害関係者のどろどろした対立の描写は、まさに秀逸。 「ハルヒ」にしても、結局は、関係者間の微妙な感情や利害関係のもつれが原因となっているということなんでしょうね。 安藤氏の取材、情報収集力には、敬服します。今後の作品にも期待します。
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