★1つマイナスは出版社に対して。
先にあとがきをみてしまったので読むまでの30分はショックで文句満載であった。
もちろん著者にではなく出版社に。
別著者であるが期待していたシリーズの明確な打ち切りは2度目。しかも判断が早すぎる。
どうしたらもっと売れるのだろうかとかいう努力が感じられない。
ラノベが異常なくらいの冊数出ている昨今の状況において
部数のでないものは一々アフターケアできないという印象をうける。
冊数乱発するより、内容吟味して絞ってくれる方が良心的だと思うのだが、良心より販売数の方が重要な資本主義社会の実情のせちがらさを実感させられ世の中がいやになる。
こういう現実とは違う気分を味わいたくて児童文学やラノベを愛読しているのに。
前巻でいよいよ話が動くのだなと期待していた矢先のことだった。
最近はじまったコバルトのシリーズものでは一番といっていいほど気に入って期待していただ
けにショックは大きい。
主人公が周囲への働きかけて解決してゆくところに主点がおかれロマンス路線が遅々とした進み具合で若干弱い印象のせいではと思った。
個人的には、主人公がこの世界の宗教観に対して厭われる不思議な力をもつ魔女でありながら人の心をつかんでゆく過程も楽しかったし、相手の心が不明瞭なまま進めるというのもリアリティがあって、こういう楽しみが評価されなかったのは残念である。
最終巻は物語としてまとまっていたが、やはり間にあった人間関係や事件やら状況の変化や心情の動き(特に周囲の人物)を切り捨てて書かれただけに非常に残念だ。
こういうものが交錯する中にあるからこそ物語は楽しいし、ロマンスも食後のデザートのように心待ちの楽しみとして味わえる。
著者には色々思うところもあるかと存ずるが、次回作も物語として楽しめるものをお願いしたい。