あの傑作「封印作品の謎」「封印作品の謎2」に続く第三弾、と書きたいところだがそうではなくて、筆者がいろいろな雑誌に書いたものを加筆してまとめた本だ。なので今回は、映画やマンガの封印作品に限らず、未完建築や、あの人は今、みたいなのも混じっている。
表題の「封印されたミッキーマウス」は大津市プール事件の真相を追ったルポルタージュだが、ディズニーの厚い壁に阻まれて痛々しいが、オチの付け方が面白い。
個人的には「捏造された日本人差別タイタニック生還者が美談になるまで」が一番よかった。美談を徹底的に追求していくと、あっという意外な事実が姿を現すという結末が実に興味深い。
「封印作品の謎」の続編と思うとやや肩透かしを食らうが、記事が掲載された当時、苦労して新潮45やBUBKA時代を探して読んだ人や読み損ねて悔しい思いをした人にとっては、これらの記事をまとめて読めるのは実に喜ばしい。もう読めないと思っていた記事が読めるのだからありがたい本。