この巻にして、エリザベスの本質が見えてくる。
細かなエピソードが続いていたこの作品だが、4巻目にして
「エリザベスは何故エリザベス足り得るのか」が語られ始める。
エリザベスの無尽蔵とも思われる資産と人脈はどこから?
その答えは、意外とも当然とも思えるものだった。
人間の行動には全て理由がある。
エリザベスの行動と理由は、私には共感できるものだった。
恐らく彼女は「通貨」を信用していない。「国家」も「思想」も「宗教」も。
その生き方は、全財産を貴金属に変えて身に纏い世界を旅したジプシーのようだ。
痛快に自由。何にも跪かない精神。縛られない行動。
生き物の本能のままに生きてゆくしなやかな女性。
「人間は弱い」という事を熟知した上で、それでも人間を愛する強さ。
「不思議な少年」でも描かれているテーマだと思う。
少年とエリザベスが出会ったら、どうなるのだろう。