この巻で『対馬』は終わるわけですが、最初はメルマガで『そもそも相手が保たないから3巻位で終わり』って言ってたのが
いつの間にか5巻になって、しかもなにやら4〜5巻は丸ごと伏線めいたものになっています。
ドンパチ描写は相変わらずこの筆者らしく面白いのですが、目まぐるしく戦域が変わるので状況把握に一苦労。3〜4巻で
けなされまくったせいか、この巻では兵器兵装の誤謬はあまり無かったようですけど、『キチンとオチをつける』のが信条
(だったはず)の筆者にしては、4巻末の『北』の動員とか、本巻末の『米国の病院船の出動(=大規模作戦の開始の前兆)』
とか、これだけ風呂敷広げたからには、キッチリ納得いく結末まで持って行ってほしいものです。
あと、前巻末のスーパートルネードは、結局、なぜ設定したのか明確でないまま竜頭蛇尾でしたね。「カミカゼを吹かせた
かった」のなら、今度は第二次朝鮮動乱でチャイナが侵攻してきて、トバッチリを食うってことかな。
これを振り出しに「環太平洋」をもう一度、ってのもアリとは思うけど、なにかスッキリしない読後感の1冊でした。
壮大な連作のあとに、バット・サーティー・ワンと、生還した日韓混血の美人士官のロマンスで完結するあたりがこの筆者
の持ち味なんですが… 期待していいものやら。