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対象関係〈下〉 [単行本]

ジャック ラカン , ジャック=アラン ミレール , Jacques Lacan , Jacques‐Alain Miller , 小出 浩之 , 鈴木 國文 , 菅原 誠一
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

本書では、フロイト精神分析理論の根幹をなす「象徴界」「想像界」「現実界」という区分に沿って対象を捉えることで、欲望の形成と対象の成立がどのように関わるのかについて考察。エディプス・コンプレックスや去勢コンプレックスなど、必ずしも十分理解されていないフロイトの概念について平易に解説。「対象a」という中後期ラカン理論における最重要概念を理解する上で必須の前提となる議論を展開。下巻では、フロイトのいわゆる「ハンス症例」、すなわち「ある5歳児の恐怖症分析」を取り上げ、上巻の議論が幼児期神経症の力動の中でどのように捉えられるのかを詳述する。

内容(「MARC」データベースより)

フロイトの「ハンス症例」、すなわち「ある5歳児の恐怖症分析」を例に、欲望の形成と対象の成立に関する議論が幼児期神経症の力動の中でどのように捉えられるかを詳述する。中期ラカンへつながる中核的考察。

登録情報

  • 単行本: 328ページ
  • 出版社: 岩波書店 (2006/10/27)
  • ISBN-10: 400023773X
  • ISBN-13: 978-4000237734
  • 発売日: 2006/10/27
  • 商品の寸法: 21.2 x 15.2 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 545,222位 (本のベストセラーを見る)
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By ジョン・ドゥ 殿堂入りレビュアー トップ1000レビュアー VINE™ メンバー
形式:単行本
この下巻ではフロイトのハンスの症例が大きく内容を占める。
しかし、そういうことであればフロイトの論文がすでにあるので、それと照らし合わせて理解することが可能なので、ラカンのセミネールとしては理解しやすい部類に入ると言える。

「対象a」「象徴界」「想像界」「現実界」といった、ラカンの基本概念もここでは本格的に出てきて、それらの概念を理解するにもちょうど良いのだが、やはり、気になるのはラカンの「舌好調」ぶりだろう。話が錯綜する場面が多々あり、それが読者には非常に読み辛い。

もし、「頁ごとに内容を解りやすく噛み砕いて記述しなおせ」という指示が出た場合、それを行なうことは極めて困難だろう。

基本的な概念について説明している初期のセミネールなのに変ではないか?と思われるかもしれないが、それがラカンである。

ラカンはその場で思いついたことを急に話を中断して語りだす…かと思えば、また違う話をする、というようなことが「1頁」の中で生じるので、話が見えなくなってしまう人は決して少なくはないはずであろう。

であるから、ラカンの話し方のリズムに慣れる以外に方法はないのだが、それがこの本でできれば、以降のセミネールを読むのにうんと楽になることだろう。

読者も読み上手というより、聞き上手を得とくして、できるだけラカンのリズムに合わせられればいいのだが。
ちなみに、それ以外の読解注意点は『対象関係・上』の方に書いたのでご参照いただければ幸いです。
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By サト
形式:単行本
 「対象関係」のセミネールでは、この下巻が素晴らしい。ぜひ上巻で読むのをやめてしまうことのないようにしてほしい。
 下巻では有名な「ハンス症例」をラカン流に解釈していく。まるでラカンがスーパーヴァイザーの症例検討会に参加しているような気持ちを味わえる。そして、その解釈の切れ味の鋭さ!ユニークさ!
 ラカンは、ハンスの言葉や夢の内容を「心理学的に意味付ける」ことを戒め、あくまでもハンスと父親の話した言葉、ハンスの幻想や夢の「構造」を純化し、なぜ彼が、あのタイミングで恐怖症を発症し、どのような機序で軽快したのかを独自の視点から述べてゆく。ラカンからすれば、ハンスはフロイトのいうようにエディプス・コンプレックスを去勢コンプレックスの獲得で乗り越えたのではない。ハンスは別の出口を見つけ出したのである。それがどのような出口か、そしてそのことで彼が将来どのような男性になると考えられるか、ぜひ本書を読んでいただきたい。
 途中で例の数学的には無意味な「数式」もどきがでてくるが(ラカンはそれを「有用」と述べているが、どう考えても有用には思えない)、気にせずに最後まで読み通して欲しい。というか、ハンス症例の解説が本格的に始まるあたりから本書を手放せなくなること請け合いである。ちなみに本書では、エディプス・コンプレックスと去勢コンプレックスについてのフロイトとラカンの理論的違いも学べる。
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