登録情報
|
第一章「対象喪失反応」では喪失反応により身体不調をきたし病気になったり死に到る例なども紹介されたり、他の様々な喪失のエピソード、事例と解説があり最初から読み易い。対象への依存、思慕がある時、喪失することで起こる悲しみの多様性に目が開かされる思いがした。対象とは人だけでなく環境、国、会社であったりするということだ。
第二章「心理過程」、第五章「『悲哀の仕事』の課題と病理」を読み進む中で自分の悲しみを整理したり、和らげられていくような感覚があった。
本書全体で精神医学の専門家による専門的な説明、豊富な事例をひいた解説は大変、わかりやすく悲しみの最中にいる人、その人たちの近くにいて接することがある人達が一読される価値がある本ではないだろうか。
悲しみを受け入れ、また悲しむという事は大変なことだが生をまっとうするためには不可欠なこととして心に留めておくことが出来そうだ。
本書を読んでいて心の整理がつく箇所が多くあり何回も読み返しながら最後まで読めましたがこれからも必ず読み返すことがある1冊です。
こうした本を読むことの第一の目的は、自分自身の中にある、ある種の整理されない感情をどう扱えばよいのかの指針を得るところにあると思う。ひとは両親と離れ、愛する者と離れ、ついには死によって自身が生きることからも離れることを意識して、生きていく状況にある。そうした悲しみとどう向き合うのか、あるいは向き合わないことがそのひとにどう影響していくかについて、本書は現代の精神科医の立場から解説されている。
別離は現代に生きる人間すべてにとっての課題であるという意味において、そのことが人間の行動にどう反映してくるのかを知ることは、自分の生き方を考える上で必要なことであろう。
シェイクスピアやギリシャ悲劇を交えたり、夢についての精神分析を詳しく述べた、とても興味深い本です。初心者にもわかりやすく、平易な日本語で書かれてある本で、オススメです。
|
|
|