- 【 講談社ストアはこちら 】 -累計750万部を突破した大人気コミック『宇宙兄弟』や、『のだめカンタービレ』や『ホタルノヒカリ』といった名作を次々と生み出した雑誌『Kiss』の20周年特集など今注目のタイトルや特集は講談社ストアへ。
特に印象深いのは、冒頭の「恋愛小説」。親しくした人間がかならずこの世を去ってしまうという、数奇な運命の男が、ただ1度経験した恋愛の顛末を描いている。ひとを愛したいのに愛せない男のもどかしさが胸に迫る、どこか非日常な匂いのする1編だ。
また、余命いくばくもない主人公の復讐を、ミステリー調に描いた「永遠の円環」、老弁護士と青年が過去の記憶をたどりながら、ある目的のため旅をする「花」。どれも死、別離など暗くなりがちなテーマを扱いながらも、さわやかな印象を与える作品である。それは、のっぴきならない状況に陥っても、「間違いない。この世界は素晴らしい」(「花」)と主人公に語らせる、著者自身の前向きな姿勢があるからだ。全編を通して感じられる、生きることに対する真摯な眼差しは、既存の金城作品の根底にも共通するものである。ハッピーエンドで終わる話ばかりではないが、登場人物それぞれの人生が、じわりと心に響いてくる作品集だ。(砂塚洋美)
登録情報
|
ぽつぽつとこぼれ落ち、降るような言葉の中からあふれるものはせつなすぎた。
今までも「板良敷ヒロシ」や「正一」の中に金城一紀の叙情的能力は表れていたのに…。
(読んでない人はわからないですよね、スイマセン。でも読みましょう)
不覚にも、泣かされてしまいました。
さらさらと「死」と「別れ」を語る口調に、限りないいとしさを感じます。
最後に「この世界は素晴らしい」と主人公は言う。
この小説を読んでいると、目の前の風景さえ、愛しく見える。
心を大きく揺さぶられる小説です。
|
この商品のクチコミ一覧
クチコミを検索
|
関連するクチコミ一覧
|
|
|