「奴の弁護をうけろ。そしてわざと負けろ・・・」
弁護士ジェフリー・メイスンは、脅迫されていた。騎手仲間のバーロウがライバル騎手のミッチェルを殺した(干草用のピッチフォークで串刺し)罪で逮捕され、彼が弁護人になろうとしていたのだった。一体、誰が、何の為に脅迫を。魔の手は、彼、そして彼の家族、恋人にもせまってくる。彼、メイスンは命を掛けて法廷での勝利を誓う。
”身重の妻と死別していて、それが「心の傷」になっている”という設定は競馬シリーズ「証拠(Proof)」の主人公”酒屋:トニイ・ビーチ”とかぶっているような気がする。
こちらの主人公ジェフリー・メイスンは、酒屋ではなく弁護士そしてアマチュア騎士の「二足のわらじ」を履く。また、表題からも推測できるように、今回は「リーガル(法廷)サスペンス」のエッセンスも加えられており、(法廷での)丁々発止のやりとりは中々おもしろい。もちろん競馬シリーズであるので、レースシーン&大怪我(笑)も盛りだくさんであるのでご安心を。
さて、問題は、主人公:ジェフリー・メイスンの「最後の行動」だ。これは、賛否の分かれるところだろう。確かにこれまでの競馬シリーズ(の主人公)であったなら、本作のような行動はとらなかっただろう・・・。「正義」とは何か、少し考えさせられるラストであった。しかし良作。
PS
主人公の恋人(?)になる獣医:エレノアがかわいい。