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寝台特急「はやぶさ」1/60秒の壁 (光文社文庫)
 
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寝台特急「はやぶさ」1/60秒の壁 (光文社文庫) [文庫]

島田 荘司
5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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寝台特急「はやぶさ」1/60秒の壁 (光文社文庫) + 出雲伝説7/8の殺人 (光文社文庫)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

双眼鏡で覗きをしていた男が、豪華マンションの浴室で顔の皮をはがされた若い女の死体を発見!だが、割り出された死亡推定時刻に彼女は、「はやぶさ」に乗っていた。不可能を可能にしたトリツクは何か?時間の壁と“完全犯罪”に敢然と挑む捜査一課の吉敷竹史の前に、第二、第三の殺人が…。

登録情報

  • 文庫: 346ページ
  • 出版社: 光文社 (1988/01)
  • ISBN-10: 433470672X
  • ISBN-13: 978-4334706722
  • 発売日: 1988/01
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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By voodootalk 殿堂入りレビュアー トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:文庫
オリジナルは1984年2月刊カッパ・ノベルス。文庫化は1988年1月20日。島田作品をリリース順にしてみると、

占星術殺人事件(1981年)→斜め屋敷の犯罪(1982年)→死者が飲む水(1983年)の次が、この寝台特急「はやぶさ」1/60秒の壁(1984年)・出雲伝説7/8の殺人(1984年)・北の夕鶴2/3の殺人(1984年)と繋がる。つまり、当初『ミタライ』をスタートさせておいて、一方でトラベル&警察もの的な『ヨシキ』をスタートさせたことになる。つまり、それだけ島田氏としては書いておきたいタイプの作品だったことを感じる。

つまり今既に存在する膨大な島田作品からは想像しがたいが、当初は時刻表を駆使したトラベル・ミステリーや警察ものをかなり力をこめて書いていたのが分かる。であるが、 同年の『出雲伝説7/8の殺人』と比べてもそのアプローチはまったく異なっていて、しかも島田荘司らしさが随所に感じられるのだ。そこがたまらなくステキである。単純に終わらないラストなどひねりにひねった後の作品群を連想させてくれて、思わず『いいなぁ、島田荘司』と一人つぶやいてしまうのだ。
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
粗っぽいのに不思議と精巧さを持つ島田論理で彩られた異色のトラベル・ミステリー。物語冒頭の猟奇性で一気に惹きつけられ,捜査過程で
主人公の吉敷(よしき)刑事といっしょに旅情を感じ,解明したかに思えた次の瞬間には二重底の様に驚きの真相が隠れている.....凄い!

メインのアイデアなんかは鮎川先生あたりからヒントを得たんだろうけど,上記に列挙したようなミステリーの持つさまざまな可能性を
解剖学的にひとつひとつ抽出して,それを連結・処理してしまう確かな手腕が見事。ある意味,占星術や斜め屋敷よりも強烈に慣習をぶっ壊した
破壊的造形が美しい。

島田荘司だから出来た緻密な力技をぜひ堪能してみて下さい。
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By 紫陽花 VINE™ メンバー
形式:文庫
作者の初期の作品で、鉄道アリバイ・トリックを中心とした吉敷物。御手洗物とは別の路線で本格物と社会物とを融合した作風の開拓を図ろうとした意図が感じられる。この頃は本作を初めとして題名に分数を含める趣向が流行っていた。

だが、「1/60秒」と言う題名から、緻密なアリバイ・トリックを期待すると裏切られる。単に第一被害者の写真が推定犯行時刻に別の場所で撮られていたと言うに過ぎない。不可能な状況を設定しておいて、何とか屁理屈を捏ねて辻褄を合わせると言う悪癖がこの当時から出ていた事が分かる。しかも、メイン・トリックの基本アイデアがA.A.ミルンの著名作品を想起させる点も情けない。

作者としては、第一被害者を中心とした社会的に恵まれない層の人間模様に比重を置きたかったのかも知れないが、その造形や第一の事件後の各自の言動や関係が不自然で、こちらも上手く行っていない。荒削りな作品と言う印象しか受けなかった。
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