一巻から四巻まで一気に読んでしまうくらいに
面白かったです。
ただ、基本的には千蔭の傍につく八十吉目線でずっと語られるのですが
八十吉に魅力を感じないのが...ちょっと残念です。
親分っていう設定のわりには、親分らしくもないし
手先も抱えていないし、
父である千次郎から玉島家につかえていたわりには、手づるがないし、年の功も知恵もないというのがちょっと。
親分じゃなくて、家つきの小者設定でも良かったのでは?
惣太の方がそういう意味では活躍してて親分っぽいし...
八十吉が千蔭の真意を測りかねているので
読み手にも心情がつたわりづらい部分もあり、もどかしいところもありました。
もう少し個々人の気持ちの描写に踏み切れると、
もう少し読んでいて心に強く響いてくるのになぁというところが
個人的には残念です。