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親から聞いた話とも符合する寒村秘話。子供心に、よく親から聞かされた話は、特高警察の捜査に慌ただしく行動した叔父。叔父の蔵書を授かった我が家。寒村さんからの謎めいた葉書は、叔父宛名のもの。消印は昭和三年。文面から、若き日の叔父と寒村さんの交友ぶりが偲ばれるものだ。この葉書は叔父の蔵書に挟まっていたのだと、推察した。
そんな夢物語が、突然現実のものになって見つかったのだ。このやや秘密めいた葉書が、回り回って私のところにある不思議さ。その葉書に寒村が、詩が出来たと、その題名と共に、友人の名前など、書き連ねている。
今、叔父も、私の親も、すでに世にはない。寒村さんの自伝には、昭和三年の項も登場している。激動の時代。先ずは、拾い読みだが、一気に上下巻に目を通した私だった。
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