日本の富裕層を分析した著作である。そもそもデータは富裕層向け雑誌の購読者から得られたもので、回収率は1.12%である。。。。社会調査の初歩の初歩を学んだ者なら、正直、突込みどころ満載すぎて勘弁してくれと言いたい。だが数千万以上の年間所得のある富裕層を、ある程度の数(675サンプル)確保できたと思えば、こんな調査もありなのか。。
平均的な医学部医学科は一学年定員100名として創設80年ならば、だいたい8000人の卒業生がいることになる。首都圏には医学部医学科は約20ある。この本にあるとおり富裕層の大きな割合(41.3%)を医師が占めているならば、いっそのこと捕捉容易な大学医学部の卒業生を調査対象にマーケティングしたほうが良い。加えて、お小遣いが月に150万円とかある被調査者の行動パターンを分析するには、同じレベルの生活が血肉化されたアナリストが必要不可欠だ。三浦さんは、この本で多忙な富裕者層向けに外商を強化するべきとか、新幹線のグリーン車をもっと快適にせよとか、メイドサービスを拡充せよとか具体的な提言も行っている。が、明らかに説得力にかける。この本の最大の難点はこのあたりにありそうだ。。