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5つ星のうち 4.0
文学素人です。,
By YAM (神奈川県横浜) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 富嶽百景・走れメロス 他八篇 (岩波文庫) (文庫)
自分は人間失格⇒富嶽百景、その他〜と読み進めました。たいした前知識も持たない僕ですが、人間失格はとても陰鬱な気分にさせてくれます。しかしそんな深みのないことしか考えられない と自分に思わせることがとても退屈に思えて、どうしても簡単かつ明瞭であり、尚且つ自分を納得させる答え出したいと思い続けております。それは人生の中で本当につらい時や悲しいときにこそ出せるのではないかなと思い、常に書庫に置いておくことにしました。 一方の富嶽百景は僕はとても好きな作品です。作品中の「富士。月夜。維新の志士。財布を落した。興あるロマンスだと思つた。財布は路のまんなかに光つてゐた。在るにきまつてゐる。」という文が凄く好きで、それはまるで好きな歌が自然と頭の中で流れるが如くふとした時に頭に浮かびあがり、何度も何度も聴いて、歌のフレーズを口ずさむように、読みふけってしまいました。 落とした財布がもと来た道にあるのなんて当然のことかもしれないです。でも、当然のことを綺麗だなぁと思わせる太宰のこの文が、 困つても、ゐつでも元来た道を戻ることができる と教えてくれているようでイイ気持ちになります 太宰の本は人それぞれいろんなとらえ方ができる名作ばかりだなぁと文学素人ながら思い、師匠の井伏さんの本も読みたいなと思いました。
5つ星のうち 5.0
素朴な、純粋の、うつろな心に、,
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レビュー対象商品: 富嶽百景・走れメロス 他八篇 (岩波文庫) (文庫)
「富嶽百景」太宰治執筆活動中期の作品。軽妙な計算された言葉の運び、明快ながら重きを帯びて響く情緒。 執筆の苦悩でさえ簡潔に調和がとられたこの作品は、太宰が思いをあらたにする覚悟で旅に出た、という甲州御坂峠に滞在した時期を描いている。 富士を眼前に自然に映るうつろな心。触れる心の趣を富士にそそぐ太宰。 社会、生活との折り合いをはかろうと富士と向い合う。こぼれるもの、こぼれないもの。描かれた作品は、社会、生活との折り合いをはかろうとする私にそそがれる。 作品に心をなぞらえる。 返りたい在り方を掬いあげるか、掬いあげてもらうか。善し悪しとは異なる座標軸、後者には温かさを感じる。 作品の最後、向い合ったいっぱいの富士を胸に収め峠をおりる太宰。途中振り返る眼前には富士に重ねた酸漿が映る。 この時期が結婚直前の頃であったことも興をそそり、読後感が温かい。 「素朴な、純粋の、うつろな心に、果して、どれだけ訴え得るか」 飾られた不純の心をどれだけでも持ち得る私は、太宰の作品を追いかけていきたい。
5つ星のうち 5.0
明るい太宰治,
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レビュー対象商品: 富嶽百景・走れメロス 他八篇 (岩波文庫) (文庫)
富嶽百景が好きだ。ひとは、精神を安定させる事ができる。 でも、がんばろうなんて思う必要はない。 『井伏さんは放屁なされたし、富士には月見草がよく似合ふ」 穏やかであろう
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