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50 人中、49人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
懐かしいものすべて,
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レビュー対象商品: 富士日記〈上〉 (中公文庫) (文庫)
武田百合子さんは遺作『日日雑記』の終わりで「ベルイマンの映画をみていると、夫婦っていいなあ、と思う」と書いています。私は『富士日記』を読むと、生きているっていいなあと、いつも思います。早起きしたり寝坊したり、ご飯を丁寧につくったり適当にして、おいしく食べたり時に食べ過ぎ、用事をしたりさぼったり、笑ったり怒ったり、空を見上げ花を見て、またご飯を作っては食べ、月や星を見たりして眠りにつく。そういうなだらかな暮らしの細かなことすべてが平安をくれます。幼く母は亡くしたものの比較的富裕な環境で、父の静かな愛にくるまれての暮らしを全てなくし敗戦後の焼け跡に立った少女が、年の離れた父のようでもある夫と、自分のようでもある娘とで再びつくった、現実からやや隔たった富士の山荘は、一旦は失った安住できる場そのもので、かつてあった懐かしいものすべてが詰め込まれていたようです。 その暮らしを夫の死後に振り返って書かれたこの本は二重の懐かしさにくるまれていて、私は生きているのが嫌になった夜これを読み、明日食べるおいしいものなどを思って眠りにつきます。
20 人中、19人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
なんとなくまた繰り返し読んでしまう,
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レビュー対象商品: 富士日記〈上〉 (中公文庫) (文庫)
日記ですので、正直大したことは書いてありません。ですが何気ない風景の描写が、何気ない一言が、すごーくユニークで、著者の武田百合子さんという人にいつの間にか惚れ込んでしまうんですね。 大半は買った物の値段だとかで読んでいく内から内容を忘れていってしまうんですが、暫く経つとまた読みたくなる。 落ち込んだ時とか生活が楽しくない時とか手持ち無沙汰な時にもなんとなく手に取ってしまう、その繰り返しでずっと本棚に残っていく本だと思います。
17 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
富士日記に出会って,
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レビュー対象商品: 富士日記〈上〉 (中公文庫) (文庫)
この本には、百合子さんの人柄・感性・知性があふれでています。日常のちょっとした瞬間をはっと驚かされる視点で綴っています。なにげない人の仕草・草花・山の変化・ご主人(武田泰淳さん)とのやり取り・・・昭和40年代のなつかしい生活様式もうかがいしれますし、上、中、下と読み進んでいくと時代の流れも少しずつ変化していくのもわかります。とても暖かく、ほんわりとした気分になります。お薦めです!
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