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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
ぎこちない希望に満ちた提案,
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レビュー対象商品: 富士山 (単行本)
キャッチコピーがいい。「そうだ、ぼくらには富士山がある。」初めて書店で見たときは、ナンジャ・ソレと思った。だがいつまでも頭の隅に引っかかって、とうとう買ってしまった。 一話目はコミュニケーション不全症候群の話で、田口ランディっぽいな、と思った。でもオウム真理教がからんできて、富士山が無理なくうかんできたところでは、感心した。二話目のオカルトめいた話でも、樹海っていう面白い題材で、いつものテーマに奥行きがあった。 ゴミ屋敷やアダルト・チルドレンなど現代の問題だけでなく、中絶という使い古された題材にも堂々と向かっていて、力強い。 現代に絶望したり皮肉ったりするだけでなく、たとえ不器用であっても、具体的に希望を提案するのは素晴らしい。 確かに、「ぼくらには富士山がある」。
7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
大きな存在,
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レビュー対象商品: 富士山 (単行本)
田口ランディさんの作品を初めて読みました。先日、ある新聞でこの本のことを、ご自身が語っておられるのを読んで興味を持ちました。9.11のテロに非常な衝撃を受けたこと、書けない日々が続いたこと、等々田口さんの内面でいろんなことが変容していったそうです。4篇からなる『富士山』は、どの話も普通に暮らしているかに見えて、実は心に大きな抑圧を受けていたり、非常な煩悶をかかえて苦しみながら生きている人が主人公として書かれています。生きにくい現実をむりやり受け取って、心のなかでは悲痛な叫びや憎悪が渦巻いている。富士山はいつも彼らを静かに見下ろし、そこに在るだけなのだけれど、苦しみもがいた心が見る富士山は、彼らに「生きる」希望を与えてくれたり、ただただ祈る気持ちを引き出してくれたりするものとして描かれています。その偉容が人の心を慰め、癒し、救う・・・ということが鮮やかに印象づけられて、素直に享受できました。個人的には「ひかりの子」が一番、好きな短編でした。
6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
引き込まれました!,
By ジャンヌ☆ (愛知県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 富士山 (単行本)
この本は、最初に表紙を見て、面白そうと思い読むことに決めました。お話は、どれも、引き込まれるような内容でした。また、どの話の主人公の考えていることも、自分と共通していたりと、どこか、何かしらの共通点を見つけることが出来ました。 私が、中でも、特に気に入っているのは、「ジャミラ」です。 ぜひ一度読んでみてください!
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