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密告
 
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密告 [単行本]

ピエール アスリーヌ , 白井 成雄
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

ある日偶然、著者は、自分の親戚一家をアウシュヴィッツに送り込んだ「密告」の手紙を発見した。それを書いたのは、近所の人のよい老婦人だった…。真実を追い求め世界で高い評価を得ている伝記作家が、ノンフィクションとしては書けない事実にぶつかってしまった。そして、初めて小説として書き上げたのが本書である。舞台は、パリ15区の一角。1軒の商店と1軒のビストロ、そして教会と1台のバスの中だけ。彼の追及は、占領下パリの「亡霊」を呼び起こし、平安に暮らす人々の過去の傷口をえぐりだしてゆく…。誰も書けなかった、ナチ占領下のパリの闇。『朗読者』とともに各国で話題騒然のモデル小説。

内容(「MARC」データベースより)

自分の親戚一家をアウシュヴィッツに送り込んだ密告の手紙を発見した。それを書いたのは近所の人のよい老婦人。彼の追及は、占領下パリの亡霊を呼び起こし、平安に暮らす人々の過去の傷口をえぐりだす。

登録情報

  • 単行本: 213ページ
  • 出版社: 作品社 (2000/09)
  • ISBN-10: 4878933607
  • ISBN-13: 978-4878933608
  • 発売日: 2000/09
  • 商品の寸法: 19 x 13.8 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 69,151位 (本のベストセラーを見る)
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形式:単行本
曖昧さをはっきりと思い知る。文中の言葉だ。
この話にけりがつくことはない、その通りだった。
衝撃的なのはこの曖昧さが確かにあった事実だということを、私が全く疑わないということ。戦争を知らず、戦争を知っているものを知らず、知ろうとせず、のうのうと暮らしている私だというのに。
戦争を直接知らないという意味では主人公も、そしてアスリーヌも同じ。全てがこんなにもはっきりとしているのに、全てがとても曖昧で、誰も彼も理解できるけれど出来ない。
ヴィシー政権のフランス。密告の匿名の手紙にある悪。何をどんなに攻め立てようと、結局は傍観者でしかない私。

ここにあるのは傷口、永遠に乾くことのない、かといって死に至るほどの致命傷からは逃れられた、忘れようとすれば出切る魂の傷口、けれど完全に忘れるには痛みすぎる傷口。

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By ネモ トップ100レビュアー
形式:単行本
第二次世界大戦中に、自分の親戚がアウシュヴィッツに送られた。それは「密告」の手紙が原因によるもので、しかもそれを書いた人物が近所に住んでいることを知ったとしたら…
主人公の立場であれば、どうするだろうか。過去の話としてしまえるのか。それとも、手紙を書いた人を問い詰めるだろうか。
もし、「密告」をした人の立場であれば、どうだっただろうか。「密告」をするだろうか。「密告」で他人が不幸になった時、どう思うだろうか。戦後は、どのような気持ちだっただろうか。
どちらでもない第三者の立場だったらどうだろうか。「密告」を全く知らなければ、問題はない。ただ、他人が「密告」をしようとするのを知ってしまったらどうだろうか。戦後になって知ったらどうだろうか。

本作を読んだ後、こういった問いかけが私を問い詰める。答えるものの、本当にその通りにするのか、できるのか自信はない。
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