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密やかな結晶 (講談社文庫) 文庫 – 1999/8/10


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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

記憶狩りによって消滅が静かにすすむ島の生活。人は何をなくしたのかさえ思い出せない。何かをなくした小説ばかり書いているわたしも、言葉を、自分自身を確実に失っていった。有機物であることの人間の哀しみを澄んだまなざしで見つめ、現代の消滅、空無への願望を、美しく危険な情況の中で描く傑作長編。

内容(「MARC」データベースより)

芥川賞作家である著者の初めての本格的な書下ろし長篇小説。有機物であることの人間の哀しみを澄明なまなざしで見つめ、現代の完璧な消滅・気化への希みを、美しく危険なシチュエイションの展開の中で描く。
--このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

登録情報

  • 文庫: 402ページ
  • 出版社: 講談社 (1999/8/10)
  • 言語: 日本語
  • ISBN-10: 4062645696
  • ISBN-13: 978-4062645690
  • 発売日: 1999/8/10
  • 商品パッケージの寸法: 14.8 x 10.6 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (29件のカスタマーレビュー)
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カスタマーレビュー

5つ星のうち 4.2

最も参考になったカスタマーレビュー

7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 投稿者 カスタマー 投稿日 2004/8/29
形式: 文庫
すごく抽象的な話で、作者の本当に伝えたかったことは何だろうと、
いつもこの作家のものを読んだ後は考え込んでしまいます。
(といってもまだ殆ど読んでませんが)
読後はしばらくぼーーっとして、意味を考察してみるけれど、
何か掴み取れない感がずっと続くのです。
本を読んでいるとそういうことって多々あると思うけれど、
小川さんの作品の場合はより一層、といった感じ。
しかしそのもどかしい感じが心地よいのも事実。
特に小川さんの場合は、彼女の独特な世界にずっといれる感があって、
良いのですが。。
この作品の結末も、「それで?それで?!」って
色々作者に解説を頼みたくなるような形で閉じます。本当にむずむずします。
誰か、教えてくさだい(笑)
(なぜ、むずむずするかは読んでのお楽しみです。)
それはともかく、物語の真意はわからないとしても、
彼女の作品の持つ独特な妖しい雰囲気はたっぷり堪能できたし、いいか。
(彼女の作品は、特に女性の官能を呼び起こすようななめらかな表現が
突出しているように感じます。この物語でも例外ではありません。)
この作品は、現実的な部分もあるようでいて、
しかし全般に渡り抽象的で非現実的
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10 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 投稿者 竹の梯子 VINE メンバー 投稿日 2005/5/12
形式: 文庫 Amazonで購入
舞台となる「島」では人々はある種の諦観を持って静かに暮らしているのですが、「消滅」という理不尽な現象が断続的に起こります。ある朝目覚めると世界から何かが失われているのです。心の中に空洞ができてその何かに関する記憶が一切失われてしまいます。自分にとって何の感慨も価値観も見出せなくなったものたちは廃棄したり焼却処分します。さもないと秘密警察に連行されてどこかへ連れ去られたまま町に戻ってくることができないからです。秘密警察の使命は完全なる「消滅」です。主人公の「わたし」は小説家。彼女の担当編集者が「消滅」の影響を受けない(記憶が残りつづける)、特別な人であることを知り、秘密警察から守る為彼を匿うことになりました。そこからこの物語が始まります。最後には何が消えていくのでしょうか・・・。
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14 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 投稿者 ハーモニー 投稿日 2011/12/15
形式: 文庫
ひさびさに、小説を読んで、その楽しさに耽溺しました。

小川洋子は、同世代の作家だし、2004年本屋大賞の『博士の愛した数式』
は当時高校生だった娘といいよねぇ、盛り上がった作品でした。
寺尾聰と浅岡ルリ子が出ている映画も見に行って。

この『密やかな結晶』はかなり前に買って読めないでいました。

世界からいろいろなものが消滅していく物語に心がひるんでしまって。

でも、400pの小説を読み終わって、これは

世界に誇れる日本文学の傑作ではないだろうか、、、
と思います。

暴力シーンも、戦闘シーンもなく、圧倒的暴力とその暴力への
抵抗を描いていることが奇跡のように思えます。

小説家である20代と思われる女性が主人公、この”わたし”が
生きている世界では、少しずつ、ものが消滅していきます。

リボン、香水、鈴、オルゴール、エメラルド、ハーモニカ、鳥、、、、

物体としてのものがなくなるだけでなく、それらのものがあったという
記憶そのものが抹殺されていく世界です。

確かに、これらのものが無くても、人は、生きていける。けれど、
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9 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 投稿者 大川中川小川 投稿日 2006/9/30
形式: 文庫
初めて小川洋子さんの作品を読みました。

最初から主人公の置かれてる「消滅」のある世界という設定に驚きましたが

次に、その文章や選ぶ言葉の一つ一つがすごく優しくて美しくて驚きました。

残酷な情景を描いているのに、美しい絵を想像してしまうような感じで。緊迫した状況での登場人物達の優しさや愛情表現が、激情的ではないけど、とても心地よく感じます。読み終えて、悲し〜い気分になりましたが、「何かすごい小説読んじゃった」っていう興奮が残りました。

映画「博士の愛した数式」を見て本を手にした、ミーハー派ですが他にも小川洋子を読みたくなりました。
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