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寂聴伝―良夜玲瓏
 
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寂聴伝―良夜玲瓏 [単行本]

齋藤 愼爾
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

レビュー

出版社からのコメント
苛烈にして波瀾万丈の半生を描く

本書は「一身にして二生も三生も経るがごとき、苛烈にして波瀾万丈」ともいえる瀬戸内寂聴の半生を、著者が深い文学的敬意を表しながら描いた、はじめての評伝である。
すでに瀬戸内寂聴には『夏の終り』など何冊かの自伝的作品が刊行されているが、本書の特徴は、数多くの同時代作家の証言や、時代背景と照らし合わせつつ、作家が作品を執筆し、向かい合う姿を、優れた視点と筆致で見直している点であろう。
また同時に、瀬戸内寂聴は『かの子撩乱』をはじめとする作品を著してきた伝記作家でもある。従来の読物風伝記に対し、反逆の倫理と論理によって「思想のドラマへの逸脱」を可能にさせてもきた。
このふたつのハードルをどう乗り越え、瀬戸内寂聴の半生と作品をめぐる優れた評伝を著しうるか。本書には、全体に脈々と流れる著者の使命感にも似た姿勢を垣間見ることができる。
もちろん、本書は瀬戸内寂聴の故郷である徳島での青春時代をはじめ、最初の結婚、小川文明との宿命的な出会い、上京しての同人誌「文学者」への参加、その編集者小田仁二郎との同棲生活、そして有名な『花芯』事件などを丹念に追う。
そして晴美から寂聴へ。
本書は寂聴自らが評伝執筆を指名した著者による、渾身の力作である。

これほど心のこ
もった批評鑑賞を得たことは、わが生涯になかった。幸せである。瀬戸内寂聴

レビュー

著者からのコメント
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登録情報

  • 単行本: 416ページ
  • 出版社: 白水社 (2008/7/18)
  • ISBN-10: 4560031835
  • ISBN-13: 978-4560031834
  • 発売日: 2008/7/18
  • 商品の寸法: 19.4 x 14 x 3.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 662,287位 (本のベストセラーを見る)
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最も参考になったカスタマーレビュー
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By recluse VINE™ メンバー
形式:文庫
寂聴の作品はやっと最近数冊読んだだけです。それも中世の歴史を舞台としたものだけです。もっともその存在は知っていましたので、どちらかというとパーソナリティへの興味から読んでみました。作品の評価は実際に読んでいないのでなんともいえませんが、この旺盛な執筆活動には驚かされました。純文学、中間小説、そして伝記的な作品という広いフィールドをほぼ同時並行的に歩んできた寂聴のエネルギーは驚きの一言に尽きます。その軌跡が寂聴の私生活の変貌とともにたどられます。
ただ時々顔をのぞかせる著者のステレオタイプな歴史観には参ってしまいます。面白い視角も呈示しているのですが、この戦前と戦後の歴史を著者のいまや時代遅れとなってしまったステレオタイプで割り切ってしまうと、逆に変貌する寂聴の本質が限定されてしまうのでは。寂聴が取り上げた戦前の女性のパーソナリティ(伊藤野枝、岡本かの子たち)も、著者の「反逆」の視角からの思い入れの強い分析で持ち上げられてしまうと、彼女たちの限界と功績がその意味を失ってしまいます。最後を飾る文化寂聴の勲章のシーンとこの著者の歴史観や政治観はどうもしっくり共存しません。寂聴の出家の秘密にもそれなりに接近しているのですが、この著者の歴史観はどうも全体の中で浮き上がっています。
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
 才能は、1%の至福と99%の地獄、というような、才能に酷使されたような寂聴さまの生涯でした。
 宗教的には可否は存じませんが、寂聴さまは、御出家によって、小さな自我の世界から、大きな忘己利他の世界へとはばたかれ、かつ、生の本能と死の本能のバランスを保ち、よみがえることがおできになられたように思います。
 1%の至福をひとたび味わってしまった方は、そこへ至る道のりが、いかに地獄的であっても、挑戦せずにはいられないのかもしれません。
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