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家蝿とカナリア (創元推理文庫)
 
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家蝿とカナリア (創元推理文庫) [文庫]

ヘレン・マクロイ , 深町 真理子
5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 1,050 通常配送無料 詳細
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

精神分析学者ベイジル・ウィリングは魅惑的な主演女優から公演初日に招かれた。だが劇場周辺では奇妙な出来事が相次ぐ。はたして、観客の面前でなしとげられた大胆不敵な兇行! 緻密な計画殺人に対し、ベイジルが披露する鮮やかな推理。大戦下の劇場に多彩な演劇人を躍動させながら、純然たる犯人捜しの醍醐味を伝える謎解き小説の逸品。

*第3位「2003 本格ミステリ・ベスト10」海外ランキング
*第4位「週刊文春」2002年傑作ミステリーベスト10/海外部門
*第5位『IN★POCKET』文庫翻訳ミステリーベスト10/作家部門


登録情報

  • 文庫: 428ページ
  • 出版社: 東京創元社 (2002/09)
  • ISBN-10: 4488168043
  • ISBN-13: 978-4488168049
  • 発売日: 2002/09
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 91,128位 (本のベストセラーを見る)
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 紫陽花 VINE™ メンバー
形式:文庫|Amazonが確認した購入
H.マクロイと言えば「暗い鏡の中に」に代表される心理サスペンスの印象が強いが、本作は純粋な犯人当てミステリ。舞台の上という衆人環視の中で起きた殺人事件をジックリと描いている。容疑者も当然絞られるが、事件関係者の人間模様を丹念に描く事で読み応えのある作品に仕上げている。邦題になっている「家蝿」と「カナリア」とが各々物理的、心理的証拠に成っている辺りも感心した。これらに関する伏線も巧みに張られている。

また、戦時中のニューヨークの生活、特にショー・ビジネスの世界が微細に描かれている点も興味を惹く。原題の「Cue for Murder」も雰囲気が出ている。派手さこそ無いものの、安心して楽しめる古典ミステリの一つと言って良いのではないか。
このレビューは参考になりましたか?
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By bias トップ1000レビュアー VINE™ メンバー
形式:文庫
夢中になって読んでしまった。

題名に惹かれ、ふと手にしたら、なんと第二次世界大戦中(1942)
に書かれた戦時下のニューヨークの演劇界が舞台。
カバーのイメージ通り、ほど良いクラシック感がたまらない。

ミステリとしての評価は、他の方々の仰せのとおり。
だが、自分は謎解きよりも、全篇を覆う雰囲気たっぷりの趣味の良さ、
人物描写の確かさ、そして戦時体制の彩りに、唸った。

まず、ニューヨークでも灯火管制(消灯訓練)があった、ということ。
また、空襲を警戒して(日本でもやったが)ガラス窓には交差するシールを
貼ったということ(独か、日か、どこから攻めるのか?)。
そうした背景となる「戦時下」の描写の充実はもちろん、殺人課の刑事が、
戦場での数万の死者と、当該事件の被害者を比較するくだりとかも、
まことに含蓄が深い。

この作家なら、他の作品も読みたい。だが、有名作は戦後のものらしい。
果たして、この作品以上の感銘を得られるかどうか期待と不安が入り交じる。
このレビューは参考になりましたか?
3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ハスキルfan トップ500レビュアー
形式:文庫|Amazonが確認した購入
犯人の容疑者も限定された密室型と言える本格もので、何とも言えない古き良きミステリーです。
退屈させずに最後まで引っ張ってくれます。
探偵役は心理学者でシリーズになっていますが、同じ筆者の「幽霊の1/2」より若々しく感じました。
戦時中の1942年に書かれたものですが、関係ないですがアメリカは戦争による影響は深刻なものではなかったのですね。

タイトルは原書では
Cue for Murder
ですから、直訳すれば「殺人への合図」となるのでしょうか?
それを「家蠅とカナリア」と意訳していますが、いずれにしてもこれがヒントになっていますが、ミステリーにとって致命的なヒントではありません。最後にあっと言わされたっら筆者の勝ちですし、途中で犯人をといてしまったら読者の勝ちです。その意味では本書は今や絶滅寸前の本格ミステリーです。
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