昔、20代の青年の頃、石森章太郎作の「家畜人ヤプー」を友人宅で読ませてもらい、
かなり興奮したことを覚えています。それで、急にもう一度読みたくなって、
検索したら、江川達也さんの劇画でリメイクになったようで、早速購入して、
第1巻だけ読了したところですが、どうも昔の興奮が蘇らない。石森氏の漫画調の
ヤプーとは違って、主人公の麟一郎の裸体はここまで書き込んでいいのだろうかと
思うほどリアルに緻密に描写しているのに、全く肉感を感じなくて、それに顔立ちが
あまりに不細工すぎて、過酷な立場にいる主人公に同情など微塵も感じられない。
それにひきかえ、クララもポーリーンも漫画調に可愛く書いてあり、どうも同じ画面にしては不釣合いな印象を受ける。
喩えるならば、小島剛夕(「首切り朝」)と二ノ宮知子(「のだめカンタービレ」)が共同制作したようだ(笑い)。
ハハハ・・・喩えが適当でなかったですよね。
とにかく、あまりに丁寧でテンポの遅い導入部の展開に、ちょっと面食らっています。
石森作品では、麟一郎に深く同情しながら性的な興奮を覚えたわけで、自分で自分を
分析すると、マゾヒストの傾向があるような気がしますが、是非とも、石森作品も
復刻本を出していただいて、あわせてこの江川版ヤプーももっと読んでみたいと
思っています。