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家族 (文春文庫)
 
 

家族 (文春文庫) [文庫]

南木 佳士
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

医師として引き受ける他者の死の重さ
父の死を前に、赤裸々な感情を絡ませあう家族の姿を淡く端正な筆致で描く表題作の他、人生の哀しみと温もりを見つめる珠玉短篇集

内容(「BOOK」データベースより)

死を目前にした老父をめぐって、複雑にからみあう家族ひとりひとりの内面を、それぞれの独白の形で重層的に描き出した、亡き父への鎮魂小説「家族」。死の床でなお“性”への執筆を見せる老人と、それに最後まで向き合わざるを得ない医者の葛藤を描いた「さとうきび畑」などを収めた珠玉短篇集。著者自身によるあとがきを付す。

登録情報

  • 文庫: 227ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2003/08)
  • ISBN-10: 4167545098
  • ISBN-13: 978-4167545093
  • 発売日: 2003/08
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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形式:文庫
久しぶりにこの方の本を読みました。秀逸な自然描写は相変わらずで、寒いところが苦手な方も信州に住みたくなりますよ。私小説ともエッセイともつかない一編一編に、深みのあるテーマが籠められています。現在活躍しておられる方の中では、車谷長吉さんと並ぶ最高の私小説作家と思います。加えて、この方の医業についての記述は、虚飾がなくとっても自然です。
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By dream4ever VINE™ メンバー
形式:文庫
南木佳士さんは多くの肺がん患者さん等の死を見てご自身がパニック症候群や鬱になってしまった。その病の長い道のりが終わりかけた頃の作品なのだろうか。
タイトルでもある「家族」は、虚構の中の自叙伝もあるように感じる。
自身の生い立ちは既に多くの著作の中で書かれているが、本作品ではまさに家族を証言者として登場させてある種自虐的にも見える作品となっている。
逆にその自虐性が南木佳士という医師である前に男である弱さと優しさを存分に表出させている。単なる想像ではあるが、病み上がりのまだトゲトゲとして心象表現なのかとも思う。
信州という場所で佐久という自然と人々に生かされ生き抜く男と家族、そして多くの患者さん達。
ありふれた日常と風景がなぜか心を揺さぶるのである。
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By ronchin
形式:文庫
短編集の1つ目の「家族」は完全な小説と思って読んでいたが、後で作者自身の体験に基づく自叙伝と分かり非常に驚いた。医師である作者の父を介護する家族の心情が描かれているのだが、作者自身の他に作者の姉、義母、父のそれぞれが語り手となっている。家族の中で起こる様々な出来事に対して、介護する側とされる側、親と子、夫と妻、それぞれの立場で言い分が全く異なっており、複雑に絡み合った家族の心が良く描かれている。

自分自身のこと、自分の家族のことをこれほどまでに赤裸々に、しかも客観的に表現できる作家に出会ったのは初めてである。
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