リン・ホフマンが、1981に著わした本。原著の執筆に10年かかったそうで、凄くボリュームがあり、スケールが大きい。家族療法家の天才たちや、その臨床場面がリアルに書かれていて引き込まれてしまった。わたしは特に、戦略的接近法のところが面白かった。傍からみているとハラハラするような、一見あてずっぽうでただのジョークのように見える介入をするのに、鋭い直観と観察と洞察、そして確かなセオリ−に基づいた上での介入で、的確な対処をしているのが凄い。
これは誰にでも出来ることでは無いと思う。
ベイトソンの、不安定の中に安定を見出す鋭い切り口にも圧倒される。
ミラノ・グループの、「症状」は、その家族のシステムを維持する為に必要なものなのだという見解も新鮮だった。
家族療法について関心をもたれている方には、是非オススメしたい。