栄養バランスの悪い粗末な食卓が紹介されていて、自らの食生活を反省したり、自分が子供の頃の食卓と比べてみて母親に感謝する気持ちになりました。
調査方法もいい加減なものではなく、現代の食卓のありのままの姿が見られるものだろうと期待して読んでいきました。
しかし、数値的なデータがほとんど出てきません。「多数派と言ってよい」「多いに違いない」「圧倒的多数派であった」「一番多くなっている」「増えている」「少数しかいない」「少なくない」「もう常識かもしれない」などの言葉が並び、「○○件中○○件が」のように、それがどれくらいの割合なのかが全くわかりません。
著者が合格点を付ける食卓は、いったい何%あったのでしょうか?
もしかしたら、最初からこのテーマの本を書くのが目的で、多数のサンプルを取り、その中から良くないものだけをピックアップして載せているのではないかと疑ってしまいました。
調査では4098枚の写真が得られたのに、掲載している写真が274枚だけ(一冊の本に掲載するにはこの枚数になるのは当然ですが)なので、下から7%の悪い例を取り上げれば、このような悲惨な結果を作り上げることは可能でしょう。
きちんとしたデータさえ載せていれば★★★★★となり得る作品なだけに残念です。