内容紹介
自由とは、人と人との交わりのなかで実現される何かではないか。では、重要な他者との密接な関係のなかで自由な〈わたし〉はどのように可能となり、そのときの「自由」の意味とは何か。家族におけることばや記憶、家族法、ドメスティック・バイオレンス、女性野宿者の「居場所」、自尊感情、ジェンダーと家族等の論点から考える。
内容(「BOOK」データベースより)
家族は、近代社会システムにおいて、公私二元論を前提に養育とケアの場として愛のイデオロギーの下に語られ、そこではとりわけ女性への抑圧と不自由が温存されてきた。しかし同時に、多様なかたちと実践をとおして、家族的なるもの、あるいは「親密圏」は、自由が育まれる豊かな可能性の場ともなってきたのではないか。そうした両義性と矛盾を見つめながら「家族」を論じることで、本書が構想するのは、従来の「自由」概念それ自体の不自由さを克服する自由論である。複数領域の研究者だけでなく、法律等の実務家もまじえ、多様な視座からアプローチする。