旧盤を持っていたのでスルー予定でしたが、
当作品のみ砂原良徳リマスターときき、お祭り気分で購入しました。
ブックレットのコメント寄稿者は松尾スズキさん・直枝政広さんです。
リマスター効果ですが、"誠実なアップデート"という印象をもちました。
一聴して、旧盤をボリューム上げて聴いたときのような感じでしたが、
何度か聴き比べると、ネガ潰しもされていることもおぼろげながらわかりました。
高音に寄っている感じが軽減したふうでしょうか。
とにかく、音圧を底上げした窮屈で耳がキンキンになるようなそれではないです。
自分は旧盤にとりたて悪い印象はありませんでしたが、音圧系の「OH!ベスト」は苦手でした。
新盤は、十分な音量レベルを確保しつつ奥行きもあり、今後の定盤として大歓迎の出来だと思います。
はじめて聴く人にはフックが一段とかかりやすくなったのでは。
ただ、記録メディアが変わるわけではなく、ミックスもそのままなので、
旧盤所有者は、別次元のものを期待すると肩透かしの印象を受ける気がします。
内容自体は問答無用の傑作なわけですが、改めて思うことは、
この時期の歌のパワー・集中力には格別のものがあるということです。
鍵盤的なピッチ感覚を超越して、歌の表情がカラフルです。かつ、マンネリな歌い回しが無い。
サウンドクリエーターとしてどのアルバムが優れているかは意見が大きく分かれると思いますが、
ボーカリストとしてはやはりここが最盛期でしょう。
[初回盤]は紙ジャケ&ピクチャーレーベルですが、紙ジャケがとても良い質感です。
個人的に紙ジャケは管理が面倒だから好きではないのですが、作りが丁寧だと所有欲が満たされます。
シャープな印刷で、ちょっとジャケ絵の印象が変わりました。
バーコード等も直に印刷してあるのはちょっと気になりますが。