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12 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
泰三の世界,
By カスタマー
レビュー対象商品: 家に棲むもの (角川ホラー文庫) (文庫)
この作品集が出た半年後にもう1冊「目を擦る女」が出ており、こちらのほうが(特にSF系読者の)評価は高いようです。確かに収録作品個々の「平均点」は「擦る女」の方が高いようですし、SF系のプライズにノミネートされた作品もあります(「予め決定されている明日」)。筆者も「未公開実験」のラストに予想しながらもついのけぞってしまったクチです。が。この作品集に所収の「お祖父ちゃんの絵」の壮絶なまでの仕掛けとインパクトにそれは雲散霧消してしまいました。この1作の展開の見事さだけでも読むに値する作品集といえます。現在のところ作者の最高傑作といっても過言ではないでしょう。 「擦る女」ほどの論理的思考や科学知識は必要としません。むしろ、「肉食は殺生だ」「家族でない誰かの存在を家に感じる」「今の記憶と子供のころの記憶は繋がっているのか」といったわかりやすい視点から発生する感覚的な恐怖が、この作品集には溢れています。でも、十分、しかも納得が行くほど怖いのです。「ホラー作家」としての作者の神髄が出ている作品集です。前掲「擦る女」とあわせての一読をおすすめします(世界観が繋がっている作品があります)。
10 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
ど真ん中直球で,
By
レビュー対象商品: 家に棲むもの (角川ホラー文庫) (文庫)
狂気が全編に漂うホラー短編集です。正気と狂気の対比も鮮やかに、小林泰三いつも通りの世界が 繰り広げられています。 個人的には表題作の「家に棲むもの」と「五人目の告白」が 気に入りましたが、後半(「肉」以降)のアイデアがちょっ とパワー不足で、全体としては標準的な作品でしょうか。 「酔歩する男」「兆」などの同氏の名作を読んだあとでは、 確かに物足りないかもしれませんが、ホラー作家小林泰三の
6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
恐怖のオチを期待したが,
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レビュー対象商品: 家に棲むもの (角川ホラー文庫) (文庫)
「玩具修理者」や「人獣細工」のような、恐怖がつのるオチを期待して読んだのですが、残念ながら今回は少し物足りませんでした。特に「食性」と「肉」では半分読んだところでオチが判ってしまい(これもファンなればこそ・・・)、けっこう怖い話なのに恐怖が半減してしまいました。でもやっぱり小林泰三の作品は怖くて面白い。特に京都弁が出てくるのが憎い! 個人的には、オチが怖くはないが表題作と、あちこちに推理の手がかりがばらまいてある「五人目の告白」がお勧めです。
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