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家なき鳥、星をこえるプラネテス [単行本]

幸村 誠 , 常盤 陽
5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

<内容紹介>
父には仲間がいた。
僕には、突撃銃(カラシニコフ)しかない。

石油資源が枯渇し、重水素による核融合へとエネルギー構造の移行を世 界が済ませた2066年。
列強各国は中期的エネルギー支配戦略の核とすべく、木星の重水素資源 開発に着手した。
木星往還船計画。
それが欲望と思惑による産物であることなど知るよしもなく、17歳の青年がそれに純粋な夢を託した。
発言力を失ったアラビア半島の最貧国に生まれてしまった彼が、夢を叶えるために宇宙に往くにはそれしかなかったから。
硝煙が煙るその道を。


<編集部より>
舞台は半世紀未来のアラブ。
青年の胸躍る歓喜と喪失の物語を、新進気鋭の作家がリアルな筆致で描きました。
深い感動が胸に残る絶品の本格大長編。

これは、大ヒット漫画『プラネテス』のエッセンスを借りて書かれながら、
コミックノベライズではない真っ向勝負の新作小説です。読み応えあり!

内容(「BOOK」データベースより)

木星往還船の進発より二十六年前。アラビア半島の最貧国に生まれた少年は、砂漠の底から父と一緒に星々を見上げ、やがて航宙士となることを夢見た。宇宙へ―。そこに至るには、欲望と硝煙の渦巻く道を往くしかないのに。「いつか遠い星に着いたら、そこから父さんに向かって手を振ってくれよ」幼い日の父との約束を胸に、夢に向かう青年の物語。新進気鋭作家、衝撃デビュー。

登録情報

  • 単行本: 341ページ
  • 出版社: 講談社 (2007/11/15)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4063647102
  • ISBN-13: 978-4063647105
  • 発売日: 2007/11/15
  • 商品の寸法: 18.8 x 13 x 3.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
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5つ星のうち 4.0 アニメではなく原作ハキム, 2007/11/20
レビュー対象商品: 家なき鳥、星をこえるプラネテス (単行本)
始めに、アニメのハキムではありません。原作では登場が少ない割に存在感抜群だったので、私の中でアニメのイメージが混ざってました。

物語の大半はハキムがテロリストになるまでのお話で、本編主人公ハチマキとの対比で描かれています。当然原作の世界ですので、アニメ好きより原作好きの人の方が楽しめるのではないかと。全体から感じさせるテーマは本編同様「愛」、なんだと思います。

個人的には、宮沢賢治作品を思い出させる場面があるのが好きでした。
しかし、宗教と軍事に偏っている感は否めません。

多少物足りない気もしますが、読みごたえのある作品だと思います。
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41 人中、35人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 ハキムの青年時代です, 2007/11/18
レビュー対象商品: 家なき鳥、星をこえるプラネテス (単行本)
主役はハキム。しかも8〜9割が軍隊時代。一応漫画準拠の世界だけどハチマキの名前が初めて出るのは341ページ中291ページ。
内容もハキムが世界の仕組みについて砂漠で延々と悶々と悩み苦しみ続ける。プラネを知らない人でも楽しめるかわりに純粋なプラネファン(というよりハチやタナベ好きには)あまり好まれないかも。挿し絵ないし。
最終盤で「はぁなる程なぁ〜」こう持って行きたかったのか…と。漫画'A巻のハチとの3回の邂逅シーンの一挙一動ヒトコマに至るまで忠実に仕上がっていてすごく上手いと思った。発行部数は伸びて欲しいけどプラネファンの求めるイメージと違う可能性があるから安易には薦めれないかもしれない
オリジナルキャラクターの万里がいい。ハチマキをハキムと、万里をタナベと対比させ上記したように漫画でのハキムに深みを与えてる。常盤陽は今作が小説家デビュー作で以前は週刊少年漫画の編集者をしていたとの事。なるほど、合点がいった。

あと最初のレビューの人、本も読まずに★5の評価なんかつけるべきでない。単なる期待ならプラネテスのスレにでも書いてきたらいい
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15 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 二人にもう一歩ずつ踏み込む力があればもう一組のハチとタナベが生まれていたという話, 2007/12/4
レビュー対象商品: 家なき鳥、星をこえるプラネテス (単行本)
まず原作より未来の話じゃないことに安堵しました。4巻以降の物語なら幸村誠先生の手によるオリジナルで読みたい。

厳しい評価もあるようですが当然かと。そもそも<小説化>はファンの評価が厳しいですが、特にこの<小説>は人によって反応が割れると思います。原作世界に頭の先まで浸かりたい人には安直にお勧めしません。理由は幸村誠先生以外の空気をまとっているからです。
かつて幸村誠先生が雑誌のインタビューに「SFと思って描いてはいない」と答えてらっしゃいましたが、この作品で言えば「ファンブックと思って書いてはいない」というところでしょうか。

しかし結果的にこの物語は違うカメラで撮影した『プラネテス』でした。私は原作を浅薄な宇宙SFものの成長物語として描かれることや、原作以上のハチマキの心象を幸村先生以外の手で語られることを恐れていましたが、小説は原作の難しい人間内面の側からきちんとアプローチして、完成された原作本体を汚さずに、それをエンターテインメントとして描ききっていると思います。
したがって読後感はとても良好でした。特にラストの余韻にはぐっと来ました。原作同様のテーマ以上に世界観の底がプラネテスでした。それでいてこの読み応えを実現できたのは小説ならではのこと。プラネテスの魂をそのままに違う口が語ったという印象です。
テイストは紛れもない「ブンガク」。「文學」ではありませんがラノベを読書の中心とする若い読者には少し敷居が高いかも。しかし原作もそうだしな。

違いを感じたのは組織と兵器についての描写とリズム。好き嫌いの別れそうなケレン味の多い文体のせいもあってこちらの方が説明的でゆっくりです。評価の違いはそれを楽しめるかどうかでしょう。心の動きとか愛についての説明は私には過不足ない印象。それぞれのエピソードに妙。

この情報量とプラネテス温度を持った作者がオリジナルなら何を書くかの方に私は期待したいです。
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