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家、家にあらず
 
 

家、家にあらず [単行本]

松井 今朝子
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社 / 著者からの内容紹介

家と血の絆をめぐる長編時代ミステリー。
同心の娘・瑞江は、亡き母につながるおば様・浦尾の勧めで、砥部家の奥御殿につとめ始めた。女たちの強烈な確執のなか、不可解な事件が起こる。父とともに真相を探る瑞江。長編時代ミステリー。

内容(「MARC」データベースより)

女たちのそれぞれの花が咲く大名家の奥御殿。女だけのねじれた世界の中で、ひとりの娘が遭遇する不可解な事件。家と血の絆を巡る長編時代ミステリー。『小説すばる』掲載を単行本化。

登録情報

  • 単行本: 336ページ
  • 出版社: 集英社 (2005/4/26)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4087747522
  • ISBN-13: 978-4087747522
  • 発売日: 2005/4/26
  • 商品の寸法: 19 x 14 x 3 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 291,225位 (本のベストセラーを見る)
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14 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
江戸時代、将軍家に勤める女性は、いわゆる「大奥」で働いていましたが、
同様に大名家にも「奥」がありました。大奥同様、奥も殿様以外は男子禁制。
男性もタジタジとなるほどの女傑がいました。本作は、砥部家という大名家
の奥勤めをすることになった同心の娘が目にした怪事件を、自らの命を張っ
て解決しようと挑戦する・・・というのがあらすじですが、ストーリーの
底辺で鳴り続ける「女性の生き方」「親と子」についての作者なりの見解が、
時代小説とは思えないほど今日的で、事件の謎を考えるよりも深く考えさせ
られました。本作の前編(時代的には逆ですが)にあたる『非道、行ずべからず』が直木賞候補になったのなら、本作は受賞が妥当でしょう。『非道』の
頃よりも作者の技量も確実に上がっていますし、現代に訴えるテーマ性は抜群です。
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6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
おもしろかったです。
なじみの薄い大名の奥むきという世界を、主人公の少女と同じ、新参者で何もわからないという視線で見て行けるので、スムースに物語に乗って行けます。
人物表と見取り図がはいっているのも、親切。人物表は、もうちょっと詳しいともっと親切?
話の展開の仕方が自然で、巧みに伏線が張ってあります。最後にそれらを一気にまとめ上げつつ、緊迫したサスペンスを盛り上げる手際は、実に見事です。
このレビューは参考になりましたか?
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
 同心笹岡伊織の娘、瑞江は亡き母の縁で砥部家という大名の奥勤めをすることになる。江戸時代に武家の女が胸を張って勤められるところなんて、大名家の奥とか以外にはなかったのかも。
 瑞江は実にしっかりとした考え方の持ち主で、しかも観察眼も鋭い。砥部家に関係した殺人が起き、砥部家の奥でも自殺と見せかけた殺人が発生。同僚のいじめに遭いながらも、しっかりと仕事をし、瑞江は事件に疑問を抱き始める。
 きちんとした砥部家の奥の間取り図がついていて、大名家の奥ってこんなんだったんだって妙に感心してしまった。一番びっくりしたのは、お女中たちは其々の部屋毎に食事の支度をして食べていたこと。歌舞伎の先代萩の中で、乳母の政岡が、毒殺される危険のある若君に、自分でご飯を作るっていう設定があるのも、案外実際にそうしていたからかもって、納得してしまった。
 それ以外にもさまざまある仕来たりとか、大名屋敷のとてつもない広さとか、本筋を離れた所でもたっぷりと楽しませていただいた。
 殺人事件を解決していく過程も、設定もおもしろいし、女が自立して生活することが困難だった時代の女の生き方を力強く描いてくれているのも、今朝子さんらしいところ。
 専門の歌舞伎の世界からも荻野沢之丞という名女形を作り出し、その辺りの風景も垣間見せてくれた。
 ストーリーテリングとしても、江戸時代を楽しむといい点でも実に面白いお勧め本です。
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