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5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
繋いだ手は離しちゃいけないよ,
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レビュー対象商品: 宵山万華鏡 (単行本(ソフトカバー))
ちょっと不思議な世界にくるくると惑わされる。見える景色がくるくる変わる。これはこうで、あそこはこうで。 この人があの人で、あそこにいたのがこの人で、あの人はここにいて。 一つ一つは短くてあっという間だけれども、それが次に重なりあう。 万華鏡のように景色が変わる。そういう連作短編集だ。 私の頭の中の京都の地図は通りの名前しか記載されていないので、町名で書かれると戸惑う。 でも、町名がぴんと来ないことで、景色がぼんやりと曖昧で感覚的なものになり、物語世界が幻想的になった。 達磨や招き猫や信楽焼きの狸が飾られた、天狗や竜が舞い遊ぶ、そこは偽京都。 偽京都の祇園祭に偽祇園祭があるのだ。要注意。
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
宵山の夜,
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レビュー対象商品: 宵山万華鏡 (単行本(ソフトカバー))
いままでより少し大人っぽくなったような。森見氏でないと書けないあの祭りの夜店にいるような目くらまし、けれどそれがなくとも充分正統な幻想小説のように感じました。
14 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
夏の夜の夢語り,
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レビュー対象商品: 宵山万華鏡 (単行本(ソフトカバー))
小説『すばる』において07年から08年に掛けて掲載されていた作品の書籍化です.宵山での一夜に起きていたいくつかのできごと,人たちをおおよそ三つに切り取り, それぞれ表裏のような視点から描くことで,全部で6編の連作短編集となっています. 物語はすべて一話完結ですが,実際にはこの表裏の二つで一つのようになっていて, 著者おなじみの若さや勢い任せのバカバカしさや,中には静かでゾッとするものまで, 単純な『表』と『裏』の関係とは違う,不思議に絡み合う二つ物語に引きつけられます. また一話の『裏』を最後に持ってくる構成も,作品全体がキレイに締まってよい演出です. ほかにも,ある編の主人公が別の編では視点が違うためにただの通行人になるなど, 同じ一夜での物語だけに,人や場所がどこかで少しずつ繋がっているのがおもしろく, あれやこれやと気づいたときは,ニンマリとしながらページをめくり返してしまいます. ほかにも著者の別作品からのリンクも織り込まれ,ファンにはそちらも楽しみどころです. キラキラで賑やかなカバーや表紙も,作品だけでなく祭の華やかさがよく表れています.
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