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害虫の誕生―虫からみた日本史 (ちくま新書)
 
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害虫の誕生―虫からみた日本史 (ちくま新書) [新書]

瀬戸口 明久
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (14件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 756 通常配送無料 詳細
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害虫の誕生―虫からみた日本史 (ちくま新書) + 自然はそんなにヤワじゃない―誤解だらけの生態系 (新潮選書)
合計価格: ¥ 1,806

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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

江戸時代、虫は自然発生するものだと考えられていた。そのため害虫による農業への被害はたたりとされ、それを防ぐ方法は田圃にお札を立てるという神頼みだけだった。当時はまだ、いわゆる“害虫”は存在していなかったのだ。しかし、明治、大正、昭和と近代化の過程で、“害虫”は次第に人々の手による排除の対象となっていく。日本において“害虫”がいかにして誕生したかを、科学と社会の両面から考察し、人間と自然の関係を問いなおす手がかりとなる一冊。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

瀬戸口 明久
1975年宮崎県生まれ。京都大学理学部(生物科学)卒業後、同大文学部(科学哲学科学史)卒業。同大大学院文学研究科博士課程修了。現在、大阪市立大学大学院経済学研究科准教授。生命科学と社会の界面に生じる諸問題について、科学技術史と環境史の両面からアプローチしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 新書: 217ページ
  • 出版社: 筑摩書房 (2009/07)
  • ISBN-10: 448006494X
  • ISBN-13: 978-4480064943
  • 発売日: 2009/07
  • 商品の寸法: 17.6 x 10.8 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (14件のカスタマーレビュー)
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9 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 放蕩息子 VINE™ メンバー
形式:新書
「害虫」に関する一種の“薀蓄本”として読んでも十分に面白いが、それだけで評価するのはあまりにも勿体ない。著者本来の野望は、エピローグやあとがきに書かれている通り、自然科学もそれ自体として社会の影響から独立して自立的に発達するものではないことや、それと同様に、我々にとって「望ましい自然」や「そのための科学技術」について考えることは即ち、我々自身が自分たちにとって「望ましい社会とは何か」を考えることに他ならないのだということを、気づかせるところにあるからだ。

著者は「害虫」に対する我々の固定観念(人はそれを「常識」と呼ぶ)を次々とひっくり返して見せることで、自身の主張を裏付けていく。害虫概念の変化は、むしろそのための格好な素材だったと考えた方が良いのかもしれない。

しかしこのところ、本書と同様、自然環境の問題に対して、自然科学の分野からだけではなく、人文科学、特に社会学の分野からアプローチして行こうとする態度が一般化して来たような気がする。現在の自然環境の変化が、他でもない人間社会の変化によってもたらされたものであり、その結果として失われた自然環境の活力を回復するためには、まず人間の社会が変わる必要があることを考えるならば、それは誠に喜ばしいことである。

本書の内容はいわゆる「昆虫好き」の皆様から見れば些か物足りないものなのかもしれないが、ヒトの社会と自然の生き物との関係性に関心を持つ者にとっては、大いに学べる。少しでも多くの人々に読まれることを願う。
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
農薬を一切使わないとされる有機農法が注目を浴びている昨今だが、私は、それはある意味、害虫と長年戦ってきた人類の農業史を、根底から覆す農法ではないのかなと、ぼんやりと考えていた。しかし、本書は「害虫」という概念じたい近代的で新しいもので、そういった私の考えはただの思い込みにすぎないことを教えてくれた。

本書は、「害虫」と人間の関わり合いの歴史を豊富な事例を元に、わかりやすくまとめられている。台湾などの植民地から、北海道や沖縄の開拓地まで、近代になって日本の領土が広がっていくごとに、現地の昆虫は開拓者に深刻な病気をもたらしてきた。その対策として、政府が西洋の対策を取り入れて、学者に調査と実験をさせて本腰を入れてきた歴史や、特定の虫を「害虫」として国民に広く知らしめるための教育に腐心してきたことが、述べられている。

さらに注目すべきはエピローグであり、日本はかつて、「害虫」と呼ばれる昆虫を無理に排除してこなかったから、エコロジカルであるといった、「西洋=自然破壊、東洋=エコロジー」という単純な二元論的な議論を超えなければいけないと主張している点である。こういった「西洋対日本」という対比は他に多くみれる主張であり、ただの自己満足ならぬ「日本人満足」に陥っていることが多い。つまり「害虫」だけでなく、概念や価値観は、時代による社会的な利益によっていくらでも変容してきたものである。本書は「害虫」が、不快感ではなく、かなりの満足感を人間に与えてくれる一冊である。
このレビューは参考になりましたか?
14 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
日本では、明治の初めくらいまでは、農作物に害を与える虫は自然発生である種のたたりと考えられていて、虫が卵で増えるとの知識も十分ではなかった。

日本の江戸時代の文化は優れていたと思っていたけど科学的な考えかたは遅れていたようだ。そういえば、臓器の知識も近世になって解体新書で知ったのなら先進文化地域に比べ相当遅い。
明治以降の害虫の研究も分類が主で、どうすれば農作物の増産につながるかまで至ってない。

虫の駆除も、日本では水面に油膜を張って幼虫を窒息させる注油駆除法が18世紀から農作技術先進地域で普及していた程度で、人の手でやるのが主。
第2次世界大戦前でも、誘蛾灯くらいで、化学殺虫剤の本格的導入は戦後のこと。
害虫という概念も、人の身体に直接・間接に害を与える衛生害虫から始まった。

欧米では19世紀から、砒酸鉛、天敵、除虫菊の殺虫成分ピレトリンの研究・開発・使用がなされ、第1次大戦以降は化学殺虫剤の研究が進むが、これは化学兵器の開発と密接な関連あり。

面白かった点
〇黄金虫は金持ちだ・・という野口雨情の歌詞で黄金虫は茶バネゴキブリのこと。家に常時食べ物があって暖かい家、すなわち豊かな家庭でなくては棲息できないので。
〇マラリアは熱帯の病気と思われてるが、明治末期まで北海道でかなりの流行、1950年ころでも滋賀県はマラリヤ蔓延地区。
〇明治維新間もない時、加持祈祷による病気治癒、雨乞い、盆踊りは非合理、蒙昧な習慣として取り締まりの対象とされた時期もある。
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投稿日: 2009/11/13 投稿者: 白ケチャップ
読みものとして面白いです。
歴史とあわせて、害虫について述べており、興味深く読めます。
しかし、やや、表層的な感じも否めません。... 続きを読む
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投稿日: 2009/7/21 投稿者: モチヅキ
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投稿日: 2009/7/20 投稿者: ishilinguist
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