生前、賢治と仲が良かった著者が冒頭で「賢治の読者には(この本の内容が)爆弾的な 意味がある」と書いたり、若いときから親交のある「宮沢家からもあまり喜ばれない」とまで言い切る、賢治の性と愛に深く関わった3人の女性(妹とし 子、賢治と結婚したかった女性・賢治が結婚したかった女性)について戦前から書き溜めた草稿をまとめた貴重な本です。中でも賢治がレプラだったから女性と 関係をもてなかったという噂の話や、ストーカーのように執拗に賢治に迫った女性の話、それに、賢治が春画や洋書の性に関する本を集めていて、それを著者に 見せた話、賢治が結婚したかった女性への執拗な質問(本人は嫌がっている手紙までこの本で公開してしまう)など、貴重な証言が多いです。これまでの賢治像 が揺らぐのではないでしょうか?