東大法学部内の「明治新聞雑誌文庫」の初代主任であった外骨は、昭和15年から終戦の昭和20年という時代の変遷のなかで、ひたすら絵はがきアルバムを編纂していました。その数230余冊。絵はがきにして約2万8000枚。気骨の人外骨の、彼ならではのエスプリでまとめられた絵はがきアルバムは、ただの絵はがきがシュールなアートにまでに高められているといっても過言ではないほどの、ユニークさに満ちています。この中から16タイトル18冊1980枚を収録しました。
アルバムにはそれぞれタイトルがついています。「なかよし」。二人の女性が映っている絵はがきをひたすら貼ったもの。「笑ふ女」。笑っている女性だけのハガキをひたすら並べたもの。「一二三」。飛行機が一機、二機、三機、山が一つ、二つ、三つ。一二三の数になるように張られたもの。「相対語表」。源氏という酒と平家蟹の広告ハガキに「盛衰」と解説、西郷隆盛と東郷元帥のハガキに「東西」と解説、相対するハガキを組み合わせたもの。「三重」。同じハガキを三枚、ひたすら100ページにわたって収めたもの。こんな具合に、なんで、どうしてという、おもしろさに満ちた、絵はがきが次々と登場します。何度見ても飽きない、これは一大絵巻です。
なおこの本は「日本経済新聞」の「文化欄」で紹介された他、「ブルータス」「週刊文春」「銀花」「流行通信」「ラパン」「スポーツニッポン」など40媒体で紹介されました。
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