1つのパズルを解くたびに、アヒルが水面下で足を常に動かして湖上を泳ぐように、子どもも頭のなかで何十回、何百回と足し算を繰り返し行っている。3+2=5などの平板な世界ではなく、1つのマス目に対して子供の頭のなかでいろんな世界が展開される。そこがこのパズルのすばらしいところだ。
また、どんな場合でも常に子どもに考えさせることが大事。著者の塾での指導の様子がTV「情熱大陸」でも紹介されていたが、子どもが答えをチェックするときにも絶対に「ここをこうすればよい」とか「これは惜しいねえ」などと言わない。私の場合も、答えが合っていれば「OK」、間違っていれば「もう1度考えてみて」とだけ言うようにしている。
親のエゴが先行するのはよくない。このパズルは子どもがやりたいときにやればいいし、1つの問題がわからなければ1週間あいだをあけてもいい。待つことも大切だ。
こう考えてみると、著者の塾が成功しているのはなんら不思議ではないだろう。