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しかし、私にはその証明が完全になされたとは思えない。たしかに、彼のやったことが「性的欲望を満たすための犯行」即ち「分かりやすい事件」に仕立てられてしまった面はあると思う。だが、逮捕時の杜撰な行動の説明はなされず、被害者をあらかじめマークしていたという証拠も示されていない。
また、文庫特別編として『宅間守と宮崎勤の共通する世界』が収録されている。ここでは宅間被告が死刑を免れるために精神障害を装っているとしているが、本書の発売日以降、弁護人の控訴を宅間自らが取り下げたことにより死刑が確定するのである。
むしろ私が本書から強く感じたのは、精神鑑定や、死刑も覚悟の上の劇場型犯罪への対処の難しさである。
宮崎勤が現れて以降、「オタク=犯罪者」となりました。でも、この一橋 文哉の書を読んで、考えが改まりました。... 続きを読む
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