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宮崎アニメの暗号 (新潮新書)
 
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宮崎アニメの暗号 (新潮新書) [新書]

青井 汎
5つ星のうち 3.0  レビューをすべて見る (15件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

●『風の谷のナウシカ』『となりのトトロ』『天空の城ラピュタ』『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』…… 物語に秘められた、宮崎駿の本当の世界観とは? ●『ミツバチのささやき』、ケルト、五行思想、インド神話、宮沢賢治、堀田善衞、花輪和一…… 最強のエンターテインメントには、意外な「隠し絵」が埋め込まれていた。

内容(「BOOK」データベースより)

スペイン映画『ミツバチのささやき』、漫画『護法童子』、ゴヤの『巨人』、宮沢賢治、世界各地の神話、太古の洞窟壁画、陰陽五行思想―。宮崎駿のアニメ作品には、さまざまな「仕掛け」が巧みに隠されている。表層のエンターテインメント性に惑わされることなく、暗号を一つ一つ解読していくと、宮崎駿が見つめている深く広い世界が見えてくる。単なるアニメ論を超え、多くの日本人が忘れかけた「真情」を呼び覚ます注目の論考。

登録情報

  • 新書: 207ページ
  • 出版社: 新潮社 (2004/08)
  • ISBN-10: 4106100797
  • ISBN-13: 978-4106100796
  • 発売日: 2004/08
  • 商品の寸法: 17.4 x 10.8 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.0  レビューをすべて見る (15件のカスタマーレビュー)
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5つ星のうち 3.0 オマージュのタタリ神, 2009/1/21
By 
レビュー対象商品: 宮崎アニメの暗号 (新潮新書) (新書)
今や国際的に耳目を集める宮崎アニメ。論じる本も少なくはない。この本のよりどころは主に五行思想と民俗学。共感できる部分も多いが、憶測を安易に断言する論調は反感も招く。執筆の動機は純粋な宮崎愛だと思うが、途中で妙な自己愛にとりつかれ、タタリ神のようになっているところがあるのが残念だ。

個々の要素を微細に論じる一方、全体像からは、人間と自然との関係性における疎外と対立といった、ネガティブなものしか読みといていないようだ。何とか折り合いをつけそこを乗りこえていこうよ、という励ましが宮崎アニメの真骨頂と思うのだが、著者はそこには踏みこまず、突破力、創造力を欠くアナロジーに終始する。閉じられた論理のなかで酔ってしまったのか。

しかし悪い本ではない。これが処女作となる著者は、会社勤めのかたわら執筆しているらしい。これほどの知識体系をまとめ大手出版社から本を出し、文化を消費するだけの側から創造する側に回った。そこは素直に偉いと思う。批判はたやすいが、少なくとも片手間仕事の薄っぺらな本ではない。宮崎アニメが好きな人なら読んでおいて損はない。
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28 人中、23人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 「紅の豚」は?, 2004/9/2
レビュー対象商品: 宮崎アニメの暗号 (新潮新書) (新書)
宮崎アニメといいつつ、重点的に「もののけ姫」の解説を行う本としては
そこそこの出来でしょう。というかシシ神のルーツを探ってのネタ明かしとしてはおもしろかった。

しかし、宮崎駿のアニメーションを「自然との調和」という面だけでとらえてしまうと、もう一方にある「メカ好き」という側面がずっぽり抜け落ちるという過ちに陥ってしまうような気が。もっと具体的に言うと、この本には「雑想ノート」や「虎と豚」みたいな戦記物漫画がまったく考慮されず、あまつさえアニメ作品である「紅の豚」に関する記述も一切存在してません。
さすがにこれでは、宮崎アニメの片側しか見ていないと言われてもしかたないのでは。

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20 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0 こういうのを「我田引水」っていうのかな…, 2007/5/25
By 
からから! (市川市) - レビューをすべて見る
(VINEメンバー)   
レビュー対象商品: 宮崎アニメの暗号 (新潮新書) (新書)
宮崎アニメの各作品について、背景となっている(とおもわれる)思想、下敷きになった(とおもわれる)映像作品、文学作品を列挙して類似性を書き連ねた本。

 大きくは、宮沢賢治、スペイン(映画)、中国思想、ケルトの伝説など(反キリスト教的な) 様々な思想に影響されている(のはあきらかだ)とする。

 作品ごとに「○○のこのシーンは××のこのシーンだ」とかなり具体的に指摘している。

 私は宮崎作品はDVDで何度も見ているし、青井氏が持ち出す各種思想、先行作品の類は「○○新書」などの一般教養書のレベルではほとんど読んでいるので言わんとすることはわかる。ファンタジー好きならスペイン紀行文学のネタ以外はほぼ、一般教養のレベルだと思うし、私はスペイン好きなので、堀田善衛の著書にもなじんでいる。

 そういう前提で、この本の内容は「○○は××だ」という指摘は結果の類似性としては認められるが、では「監督の意図は青井氏の指摘の通りなのか」という検証が不十分だと思う。ようするに、筆者の論とそのへんのネット書き込みとの違いが見えない。

 「○○の暗号」というタイトルも、凡百の「トンデモ本」を連想させてよろしくない。

 結果的に、個々の類似を指摘する章はノリノリなのに、まとめの章に入ると何が言いたいのか空回りして不鮮明になる。

 読み応えはあるが、微妙な読後感。
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