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宮尾本 平家物語〈1〉青龍之巻 (文春文庫)
 
 

宮尾本 平家物語〈1〉青龍之巻 (文春文庫) [文庫]

宮尾 登美子
5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

清盛7歳。死別した母を思慕する少年は、平家の統領である父のもとに引き取られる。出生の秘密が暗い影を落とすなか、自らの運命を受け止め、強い決意をもって乱世を生き抜いていく―。清盛を中心に平家一族の視点から物語をとらえ、宮尾作品の醍醐味である女たちのドラマをふんだんに織り込んだ、壮大なる歴史絵巻。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

宮尾 登美子
大正15(1926)年、高知市に生れる。昭和37年「連」で婦人公論女流新人賞を受賞。さらに48年「櫂」で太宰治賞を、52年「寒椿」で女流文学賞を、54年「一絃の琴」で直木賞を、58年「序の舞」で吉川英治文学賞をそれぞれ受賞。平成元年紫綬褒章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 588ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2008/10/10)
  • ISBN-10: 4167287099
  • ISBN-13: 978-4167287092
  • 発売日: 2008/10/10
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.8 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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形式:文庫
「天璋院篤姫」もそうでしたが、私のように歴史を本格的に勉強したことのない女にとってはとても読みやすく、歴史も勉強できる便利な小説です。女性中心または感情あらわな視点で書いてあるのが、私のようなド素人にとってとっつきやすさを感じさせてくれ、飽きずに読み進められることに繋がるのです。明らかに史実ではないであろう出来事も、「そもそもが小説なのだから」と割り切って読めばいいのですから。今後もわかりやすく歴史を学びたい私としては、宮尾氏には歴史物をもっと書いていただきたい。
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By adong
形式:文庫
大河の原作というので、全4巻を読んだ。

といっても義経はあまり出てこない。
弁慶との出会いの場面もなく、第4巻でいきなり弁慶が1シーンだけ出てきたりする。
別途「義経」という小説もNHK出版から出たらしい。

以下、思いつくままに。
1.清盛が、権謀術数家というよりは、人情に厚く、同族・友達思いで、強運による栄華を彼らとshareしているうちにああなった人物、という描き方をされていたこと。
有名な「頼朝の首をわが墓前に供えよ」という遺言も、一族を発奮させるための時子の捏造であったという解釈が、女性作家らしく斬新だった。
2.平家の血筋を絶やさぬため、二位の尼(時子)と西海に沈んだのは、安徳天皇でなく、異腹の弟守貞親王で、安徳天皇は守貞親王を装って生き延びた。
3.ドラマではいつもすごく美化されている、建礼門院徳子が、わりとボーっとしたあまり賢いとはいえない人物に描かれているのも新鮮だった。
4.木曽義仲がものすごい野蛮人、uncivilized personとして描かれているが、木曽は当時信州の一部、信州人ってやっぱり歴史的にこんなものなのか?と思った。
5.お徳という狂言回し的に使える人物が出てくる。これを大河でナレーションも兼ねて白石加代子がやるのが一番の楽しみだった。
6.でも、なぜ肝心な大原御幸がカットされているのだろう。最後の方で作者が息切れしてしまったとしか思えない。これが平家の白眉と思うのに。
7.知盛の人間的魅力をもっと描いてほしかった。個人的には木下順二『子午線の祀り』の知盛が大好き。1999年に野村萬斎が新国立で演じた時、「見るべきほどのものは見つ」という科白に鳥肌がたった。
8.敦盛と熊谷直実のエピソードももう少し詳しく書いてほしかった。最近信長がドラマに出るたびに舞っている「人間五十年下天(化転ともいう)のうちをくらぶれば、夢幻の如くなり、ひとたび生を得て滅さぬもののあるべきか」は幸若舞(司馬遼太郎は「謡曲」と誤記しているが)『敦盛』だし、現に「敦盛をひとさし」なんて科白もあるのに。
9.電車のキセルのことを薩摩守忠度から「薩摩守を決め込む」といったりしたが、もう死語になっているようなのは残念(斬り?!)。でも、西に落ちる前に俊成に和歌を託したというエピソードには毎度泣ける(『新平家物語』では中尾彬がやっていたのよね)
10.滝口入道と横笛のエピソードは、20年前嵯峨野の滝口寺に行ったとき、えらく感動して、入道の「剃るまでは恨みしかども梓弓、まことの道に入るぞうれしき」という歌を絵皿に描いたりしたな(今もリビングに飾ってある)と思い出した。
11.義経は義朝の八男だが、叔父鎮西八郎為朝(滝沢馬琴の名作で、三島由紀夫が歌舞伎にした「椿説弓張月」の主人公)既に八郎を名乗っているので、九郎にしたとこれで初めて知った。

それにしても、あの、親子兄弟で殺し合う時代を、巧みな権謀・裏切りで泳ぎきった後白河法皇のあの節操のない政治力、これこそ生き抜くために最も必要なものなのだろう。
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