宮台氏の本を読んだり言っていることを聞いていると、いつも同じ感想を持つ。
1、この人は不必要な英単語の乱用や独自の言葉使いを含め、なぜ分かりにくい表現を使うのだろう。自分の頭の良さをひけらかしたいのだろうか。偏差値65以上とか社会学者限定本というなら分かるが、私のように平均的な人間にはとても読みにくい。以前、宮台氏の公開討論をテープで聞いていて、唐突に「ノイズタイセイが・・・」と出てきて意味が分からず10回くらい聞きなおした。宮台氏の先生の小室直樹氏の本など、「高度な内容を、本当に分かりやすく説明する」と感心するが、宮台氏の本にはいつも真逆の感想を持つ。
2、とてもたくさんの社会学者の説を引用し結論を断定的に語るが、そもそも、その説は正しいの?現在の世界の経済状態・処方箋を説明するのに、フリードマンを引用するのとケインズを引用するのでは結論はまったく異なるだろう。前提となる論が変われば、その後の論理展開もまったく変わるはず。経済以上に複雑な社会を説明するのに、彼が引用する社会学者の説が正しいという根拠はなんなのか。
3、宮台氏の話は大多数の平均的人間に役に立つのだろうか。いろいろな学説を引用するが、結局、判断の最終根拠は自分および自分の身の周りの経験(かなりナルシスト的)に依っているようにみえる。彼のような能力も家庭環境も持っていない人が大多数である。麻布中高に行き、普段は遊んでいて、しかし少し本気を出せば全国トップクラスになれるような人間の例は,圧倒的少数で参考にならないと思うのだが(マル激で本田由紀さんは,宮台氏がこういう麻布の後輩の例を出して勉強田吾作を批判したとき、そういう一般的でない話は無意味だとばかりにスルーしていた)。
4、ゆとり教育のときは文科省の、菅政権以前は民主党のブレーンを自称していたが、さてその結果は宮台氏の言っていたようになったのだろうか?あるいは、他の先進諸国に比べ全ての点で日本はダメという論調に終止しているが、それほどうまく行っている国がどれだけあるのだろうか。
つまるところ、宮台氏の言っていることは正しいのか?といつも思ってしまう。