ネット時代の経済をテーマとするジャーナリストの著者は、大量生産・消費が当たり前の現代にあって、「少量生産を守り、品質を確保する」伝統的な老舗の経営手法に注目した、という。そして「本当に良いものを適正な価格で」買うための商品選びの基準を提案する。ここで紹介される商品は安くないが、必要以上に高いわけでもない。銀座「田屋」のネクタイは1本8500円から、北海道のめんつゆは1リットル1700円、東京台東区の「前原光榮商店」のカサは1万6000円から、銀座「宮本商行」の銀製ベビースプーン8500円など。良いものを長く使いたいという人には、宮内庁御用達品はまさにうってつけだ。商品のアフターケアも徹底しており、一度作った商品の部品は何十年も保存しているという。
掲載店数は50以上。お店の由来や営業情報、代表的な商品の説明と写真、商品の価格表のほか、名品と天皇家とのかかわりをつづったエピソードは読み物としてもおもしろい。ほとんどの店がホームページを開設し、インターネット通販を行っている。(松本肇子)
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宮内庁御用達のお店がつくる品々は、昔から守りぬいてきた確かな伝統の技と最高の素材で出来ていました。こんな工芸品に囲まれて生活したら、とてもいいだろうなという気持ちになりました。
もちろん一番関心を持ったのは、「食」でした。ページをめくるたびに、本文に散りばめられた写真を見るたびに、「あ~、食べてみたいな」と思いました。そして、そのほとんどがインターネット通販で購入出来るというのも嬉しいかぎりです。
また、「もの」と皇室の関わりを読んでいるだけでも楽しめます。「もの」にも、人にも歴史があるんですね。カタログハウスの『通販生活』愛読派の私には、とても満足できた1冊でした。
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